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2009年度 授業「生命」第10回 同性愛者の視点から社会を分析する

2009年6月16日

 青樹恭さんの今年の講演は、NHK教育の「ハートでつなごう」の「LGBT」の番組の視聴で始まった。生徒からの質問に、「LGBTって何?」という質問があった。LレズビアンGゲイBバイセクシュアルTトランスジェンダーの頭文字をとったもので、、セクシュアル・オリエンテーション(Sexual Orientation:性的指向)とジェンダー・アイデンティティ(性自認)に関わる性的なマイノリティを総称した用語である。以下の詳細については、以下のページに解説しているので参考にしていただきたい。
http://www.shigeharuakiyama.com/bio/2003/07/post_197.html#more

2009-IMG_1387.jpg
NHK教育の番組から

2009-IMG_1390.jpg
今年で11回目の講演

【生徒の感想】
 自分が知っている知識が全てではないとは思っていた。しかし、私が抱いていた同性愛者へのイメージそのものが差別的であること、そしてそれが一般的な差別となっていることに驚いた。同性愛はかつて病気として扱われていたときいて、私は過去のことならそのようなことがあっても不思議はないと思った。だけど現実は何も変わっていないということに気付いた。
 社会は様々なマイノリティを認めていないか、哀れみの対象としてしまう。「臭いものには蓋」という精神は外国であった厳しい刑罰より、無視をしてきた点で悪かったと思う。存在そのものを見なかったことにするのは決してあってはならないことだ。社会は普遍を現すものではなく、個々人の存在を尊重して成り立つべきものだ。知らない他人を知ろうとすることと、自分を素直に表現することが求められる意味を理解
した。同性愛に限らず、その他の障害にに関しても、深く関わりの無い人々にとっては「理解できない」と思うことはそれと同じだ。また、自分がマイノリティの立場にあっても、自信をもって人と関わる勇気も大切だと思った。同性愛者という言葉に余計なイメージを付けずに、個人として違和感なく接することができる人がどれだけいるだろうか。人が個人として自由に生きられる世の中にはまだまだなっていない。マジョリティとマイノリティがわけられるのではなく、一人の人間として個人の幸福が追求できる社会は、決して遠くないと思う。

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