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「薬をつくる」神戸薬科大学・宮田興子先生

2008年1月22日

 製薬科学の研究者の立場で話していただいた。

「人間の体は本来病気になったときに病気と闘うようになっている。薬は、人間の身体が病気を克服し、もとの健康をとりもどそうとするのを助ける物質である。」をベースにして、”薬”について「素材」、「働き方」、「作られ認可されるまでのプロセス」、「アスピリンからタミフルまで具体例」などについて説明された。

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薬の役割とは何か

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医薬品の素材はどのようなものか

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薬はどこにどのように働くか

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創薬のプロセス

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インフルエンザの治療薬とは?



【生徒の感想】
 私はアトピーなので薬は幼少の頃から使い続けており、かゆみを和らげるために本当にお世話になっています。それ以外にも、風邪を引いたときや腹痛などの時によく服用している「薬」のお話だったので、とても身近に思え興味を持ちました。
私達はよく勘違いをしているのですが、「薬」は病気を治すものではなく、健康を取り戻すのを助ける物質だということです。やはり病気は、自分が治そうと思わなければ治りません。また最近、薬害に関するニュースを新聞でよく目にします。薬は副作用を伴うものであり、先生が「クスリはリスク」とおっしゃっていまし たが、本当にその通りです。そう思うと薬の使用を恐れてしまうのですが、私達はどんなに気を使っても病気になる時はなってしまうので、薬とどう上手く付き合うかを、一人一人が考えなければならないと思います。
今回の講演で一番驚いたことは、創薬のプロセスです。新規物質の創製から始まり、動物での臨床実験を行いパスすれば、人間に対して3つの臨床実験を行います。そこで異常が発見されなければ、審査に通って発売できます。しかしその後にも、3つの臨床実験では分からなかった、薬の飲み合わせによる効果の効き目や副 作用を調べるそうです。こうして新薬ができるのですが、1つの新薬ができるまでに15~20年ぐらいかかり、費用も200~500億ぐらいと莫大な時間とお金を費やすことになります。また、1万個作っても1個できるかどうかだそうです。想像もできないほどの苦労をしなければ安全な薬はできないということを実感しまし た。いつも何気なく使っている薬ですが、薬の重要さ、重大さを改めて感じました。錠剤やカプセル剤にかかわらず、ワクチンやシップ剤など、人生の中で薬を一度も使ったことのない人はいないと思います。私達の生活にはなくてはならないものなので、薬を安易に考えて使ってはいけないと思いました。

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