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ネコの去勢・不妊手術について

2006年5月20日

今、飼っている雌ネコが発情期で、家族から大声がうるさいと・・いわれ、不妊手術を行うことが家族会議で決まろうとしています。授業「生命」に来ていただいている獣医の山根先生に相談しよう思っています。その前に、本で調べた情報を下にまとめてみました。

 ネコを飼うときに、避けられないのが不妊・去勢手術である。仔猫は可愛いし、親猫に子育てをさせたいという飼い主は多いと考えられるが、現実問題として年に多ければ12頭程度産まれてくる子どもをすべて飼うわけにはいかない。そこで、不妊・去勢手術を受けさせる必要が生じてくる。
 不妊手術以外に、発情期に雌を外出させないとか、インプラント埋没法(発情抑制剤を雌の体内に埋め込んで、発情を抑える方法(1回の処置で1年)もあるが、どの方法が好ましいか考えなければならない。私自身は、基本的には不妊手術が一番有効で、現実的だと考えている。
 不妊・去勢手術には、子どもができなくなるということ以外に、健康管理がしやすくなるという一面がある。雄の場合、去勢手術によって性格が温和になる傾向があり、発情期特有の行動(尿をかける、喧嘩、求愛のための遠出など)も抑えられるので、他の喧嘩による負傷、それに伴う病気感染の危険も減少する。雌の場合も、発情期に大声で鳴く、落ち着きがなくなる、尿をかけるといった行動が減少するという効果がある。
 また、不妊・去勢手術には、雄には男性ホルモンによる前立腺肥大、雌には乳腺の悪性腫瘍や子宮蓄膿症などの疾患を予防するという側面もある。これらの利点を考えると、繁殖をさせる予定がないなら、不妊・去勢手術を受ける手術を受ける道を選択するのが、好ましいと考えられる。

手術はいつ頃受けるのが好ましいか。

 二つ時期が考えられる。一つは、雄なら最初の尿スプレー、雌なら初めての発情期を迎える前(生後5~6カ月頃)で、この時期の手術で、尿のスプレー行動やメス特有の性疾患を予防することができる。もう一つは、体格的にも性格的にも十分に成長してから(生後7カ月すぎ)で、雄の場合は尿スプレーが始まったらすぐ、雌では初めての発情があった後が、この時期にあたる。
 また、手術を受けたネコは雄、雌ともに性ホルモンのバランスが崩れることで運動量が減ったり、食欲が増すなどが原因で太りやすくなるので、食事管理が必要です。また、ホルモンの影響をで、皮膚に疾患が起こることもあるので、異常を点検する必要がある。

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