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授業「生命」2月8日の佐々木緑(薬剤師)先生からの返事

2005年2月21日

生徒さんの感想、読ませていただきました。あんな、へたくそなお話で、こんなに感想をもらえてうれしいです。薬のこと、自分の体のことについては、高校生の皆さんもぜひ興味をもってもらいたいです。実際の現場で、妊婦、授乳婦の方たちからの薬に関する問い合わせは、特に今、風邪やインフルエンザの流行っている時期は多く、もっと知識をもってほしいと思うことがたびたびです。

(講義後の質問:副作用について)-----講演が終わって疑問に思ったことがあります。薬には副作用があるっていうのは知っていますが、必ずその副作用が作用しますか。例えば薬を貰う時よく「副作用として眠くなります」と薬剤師の方に言われますが一度も眠くなったことはないんです。…やはり人によって違うのでしょうか。

(答え)副作用の出方は、薬によって異なりますし、1つの薬にもいろいろな副作用があるのがふつうです。眠気やのどの渇きといった軽い症状から、命にかかわる重い副作用まで、程度もいろいろです。人それぞれの体質にもよります。アレルギー体質の人、腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人などは副作用がでやすいです。また、多く飲みすぎれば当然副作用が出やすくなります。たとえば、風邪薬に含まれている抗ヒスタミン剤という薬には眠気の副作用があり、車の運転や機械の操作をするときに注意してもらうため、その副作用を伝えますが、おそらくこのことだと思います。副作用はあっても自覚症状としてあらわれることもなく、病気の症状がおさまり、薬を飲むのをやめたら、薬が体外に排出され、副作用はまったくなかった(ように感じた)・・という人も中には居るでしょう。また、治療のために許容される副作用もあります。軽い副作用の場合、注意をしながら飲み続けたほうが、よい結果につながることもあるのです。大事なのは、医師、薬剤師から説明された飲み方、飲む量(用法・用量)を正しく守ること。これが一番大切です。以上が質問に対するお答えで す。
妊娠と薬についてのコメントがやはり多かったですね。ひとつ生徒さんに言い忘れたことがありました。たとえ妊娠中何らかの原因で障害のある子供が生まれてきたとしても、そういったお子さんを立派に育てているお母さん方、たくさんいますよね。障害のある子供さんも明るく幸せに暮らしています。このことも皆さんにしっかり理解しておいてもらいたいです。

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