• ぼうぼうどりの生物教室
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生徒の保護者がミクロトームの使い方を指導
サイエンスクラスの生徒の課題研究が1学期はなかなか時間が取れずに、進展しなかった。さらに、7月になって、指導する私が心不全とコロナ感染で5週間も入院してしまったのだから、手の施しようがなかった。とにかく、生徒には、私が3月に持ち込んだ動物たち(オオイタサンショウオとアカハライモリ、アマミシリケンイモリ)の世話をしてもらい、負担をかけただけだった。 大学の自分の研究室から顕微鏡や超低温冷蔵庫、インジ…続きを見る
『実践 生物実験ガイドブック』EPUB版発売
本がよく売れて、在庫がなくなりつつあるのですが、再販はコストの面で合わないとようで、デジタル版(CD版)が出版社から執筆者に送られてきました。 EPUB版の方はアマゾで発売されるということです。PC用の専用アプリ上で閲覧可能で、タブレットでの利用に便利なようにしてあるということです。 2020年9月17日発行 生物の科学遺伝別冊No.24「実践生物実験ガイドブック・実験観察の勘どころ」(エヌ・テ…続きを見る
ダニング・クルーガー効果
ダニング・クルーガー効果とは「能力の低い人が、自分の持っている能力を過大評価すること」をいう。自分の能力を客観的にみること(メタ認知)ができないため、周りから「能力が低い人」と評価されていても、本人は「自分には能力があり、自分はできる人」だと思い込んでいる。 会社などの組織でイエスマンで自分の周りを固めるとダニング・クルーガー効果に陥りやすい。 経営陣をイエスマンで固めてしまうと、間違った決定を…続きを見る
『はっけん!イモリ』発行
2022年8月1日に、日本のいきものビジュアルガイドの一冊として、緑書房から『はっけん!イモリ』が発行されます。写真は関慎太郎さんの撮影で、楽しい画像がいっぱい掲載されているので、楽しむことができます。 P140から144の「自由研究のすすめ①」で、「よく観察し、わいてくる疑問を大切にしよう」のページを執筆させていただきました。 …続きを見る
文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する制度のことである。SSHと略記される。2002年(平成14年)度に構造改革特別要求として約7億円の予算が配分され、開始された。 目的は「高等学校及び中高一貫教育校における理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発、大学や研究機関等との効果的な連携方策についての研究を推進し、将来有為な科学技術系人材の育成に資する」とされている。 【年…続きを見る
梅雨、カエルの産卵の季節
今日はカエル天気に我慢ができなくて、気がついたら長靴を積んで県東部へ向かって車を走らせていました。 やはり現場にはドラマがあり、今シーズン初のモリアオガエルの産卵シーンを見ることが叶いました。 どうやら昨夜来の雨は、モリアオ産卵の第二のピークだったようです。 また、ヤマカガシにしては地味な黒色タイプに出会い(ヤマカガシのバリエ-ションの多さには参ります)、 おまけにシュレーゲルアオガエルとアトジロ…続きを見る
動物飼育室の水廻りが整備
4月1日に着任して、動物の飼育室を準備していただいていたのですが、コロナ禍で機材の調達がなかなかできなくて、流しの設置すらできていませんでした。サンショウウオとイモリを生物室に置かせていただいて、幼生飼育の水は、生物教室から動物飼育室に運んでいましたが、やっと水道がつかえるようになって少し楽になります。 …続きを見る
岡山県南部、雨上がりに観察したカエルたち
今日は雨上がりで、モリアオガエルに加えてカジカガエルも気になり朝方5時過ぎから定点を徘徊していました。県南部のモリアオガエルにつきましては、どうやら第一波が来たようです。カジカガエルの産卵ピークまではあと1週間前後でしょうか。 カジカガエルは水中産卵ですが、1卵塊しか確認できませんでした。(by 山田 勝) 写真 上の3枚(カジカガエル・赤磐市)・4枚目(モリアオガエル・和気市)・一番下(シュレー…続きを見る
岡山県北は小雨。ヒバサンショウウオとの出会い
今朝方、目覚めましたら雨がやんでおりついつい県北へ走ってしまいました。 ヒバサンショウウオの産卵確認をしたかったのですが、オス:4個体、卵のう:4対を観ることができ安堵しました。周辺はまさに早春という感じで、これから本格的な春がやってくるようです。(by 山田勝) …続きを見る
研究室のすべての荷物を開封
やっと、段ボール箱をすべて開封して、本棚を整理しました。少し落ち着いた気分で机に向かえるようになりました。後は、顕微鏡やミクロトームなどの実験機器を整備することと、流しや純粋製造装置が完備すれば、研究を始めることができます。…続きを見る
岡山県北部、ヒダサンショウウオが産卵開始
昨日、県北部の流水性サンショウウオ類の生息地を訪ねました。 ヒダサンショウウオはほぼ産卵を終えたようで、いくつかの卵のうと待機オスを観察でしました。また、産卵場に出現した灰白色の強いチュウゴクブチサンショウウオを観ることもできました。 季節は動き出しています。(by 山田勝) ヒダサンショウウオ ヒダサンショウウオの卵嚢 チュウゴクブチサンショウウオ チュウゴクブチサンショウウオとハコネサンショウ…続きを見る
宮崎から研究室の荷物が山脇学園に到着
2月13日に引っ越しのサカイに引き渡した30個の段ボールが、行先を途中で東京に変えて山脇学園にやってきました。大学の研究室をそのまま山脇学園に移動して、女子高生の科学課題研究に役立てようと考えました。 別便で、オオイタサンショウウオも宮崎から岡山まで自分の自動車で運び、そこから日本両棲類研究所の自動車で山脇学園まで運んでもらいました。研究室の大移動です。…続きを見る
南九州大学の理科教育研究室の片付け
5年前に、理科教育研究室を立ち上げるために着任した。非常勤のみで理科教員免許の取得科目の講義をしていたので、専任の教職認定を受けられる専任の教員を配置しろという文科省の指示が背景にあった。着任後、現役で20年以上現役で公立の教員採用試験に合格者を出していなかったが、毎年合格者が出るようになった(今年は、宮崎県中学校理科に2名が合格)。 地元の都城泉ヶ丘高校の生物部の生徒が毎日研究室で活動し、着任…続きを見る
最終講義後の受講生からのメッセージ
 理科教育法の受講生に、最後の挨拶として1月29日のZOOMの最終講義の録画ファイルを入れたSDカードをプレゼントしました。  その後、受講生は11名しかいませんが、以下の感想メールが届きました。最終のプレゼンター・篠崎尚史(日本両棲類研究所所長)の映像は、Youtubeに公開しています。 https://www.youtube.com/watch?v=cvZd3a-DX4w&t=113s ① …続きを見る
「学生の声を聞く」という視点で構成したZOOMによる最終講義
「中等教科教育法・理科Ⅱ」15回の最後の5回を、コロナの感染者が激増影響で、大学での最後の講義(文字通り最終講義)をZOOMで実施することになった。退官講義としてのセレモニーは用意されることは予想できないので、自分で"最終講義"と銘打って、講義の3日前に知人たちに案内し、4名の友人に講義をお願いした。 「最終講義」とは「退官講義」で受け取られ、教授が一人で講義するスタイルだが、今回の講義は、本当の…続きを見る
「學而不厭(がくじふえん)」とは?
さくらサイエンスプログラム・高校生がマレーシアの大学生と交流 「学而不厭」は論語の一節で四字熟語として取り上げられ、訓読みすると、"学びて厭(いと)わず"になります。学んで厭(いや)になることがないと言う意味です。 琉球大学の図書館の入口には「学而不厭」と記された石碑があるそうです。  元は、「子曰、黙而識之、学而不厭(がくじふえん)、誨人不倦(かいじんふけん)。何有於我哉」からの引用です。意味は…続きを見る
最終講義 理科教育研究室教授 秋山繁治
南九州大学教授としての最終講義を1月29日(土)の9時から18時までZOOMで行います。 朝9時から夕方6時まで、8時間近い長時間の最終講義になります。 最終講義といいながら、主役は学生です。中等教科教育法・理科の受講生11名全員が20分のプレゼンをし、質疑応答で講義を進めていく内容です。 冬休み前に、学生に『君たちはどう生きるか』(1937年に刊行された吉野源三郎の著作)を渡して、それを参考に…続きを見る
「教学相長(きょうがくあいちょうず)」とは?
「教学相長」は中国の古書「礼記」に由来する故事成語で、その意味は以下のように解説されている。 ・人に教えることは、相手だけでなく自分にとっても学ぶことであり、知恵を発展させる ・人に教えることと師から学ぶこととは相補い合うもので、両方を経験してはじめて学業も向上する。 ・学問をしてみて、始めて自分の知識の不足を知り、教えてみて、始めて教育の難しさが分かる。不足を知って自分の能力を反省し、難しさが…続きを見る
津田良夫先生が制作したイボイモリ
【津田良夫先生からのメッセージ】 「イボイモリ」の試作品を送ります。同封したのは一か月程前に折ったものです。体側にイボを折ってみました。うまく折ればイボは三角錐になるのですが、ちょっとつぶれています。肋骨や背骨が折れるともっと雰囲気がでると思うのですが、もう少し改良してみるつもりです。  一枚の紙で折る創作折り紙、津田先生のテクニックは凄いです。新作を楽しみにしています。アカハライモリも折ってく…続きを見る
岡山市で冬眠中のナゴヤダルマガエルを確認
冬眠中のナゴヤダルマにとってははなはだ迷惑な作業でしたが、まとまった個体数が狙った場所を確認しました。 今日の生息地は20年以上何らの改変が無いことにうれしく安堵しました。 しかしながら、私たち人間の都合による開発によりいつどうなるか何らの保証の無い極めて不安定な環境にいることも事実で、一方でどかしさを感じていまるのも事実です。私の所有する田んぼでしたら、いつまでも今の環境が担保できますが、他人の…続きを見る
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