生命科学コースの誕生
文部科学省は第3 期科学技術基本計画(2006 年)で、①大学や公的研究機関は、女性研究者を積極的に採用及び登用することが望ましいとし、②博士課程(後期)女性研究者の採用目標を自然科学系全体で25 パーセントとするという具体的な数値目標まで設定して、科学技術分野の女性を積極的な支援する方針を打ち出している。この女子の科学者支援の方針を追い風にして、2006 年に本校は私立女子校として全国で初めて文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けた。研究課題を「生命科学コースの導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築」とした。
当時は、全国的に薬学部新設が続いた頃で、女子生徒の医療分野への進学が加速していたので、女子生徒の理系進学支援をコンセプトに、まずは生命科学分野からということで、「生命科学コース」が誕生した.「知識」「体験」「研究」を絡めた教育プログラムの開発を始め、「知識」と「体験」を「研究」に集約する方向で全体を構築した。