2024年度に新たに採択され、いよいよ山脇学園中学校高等学校のSSH事業への本格的な取り組みが始まりました。第1期5年間のSSH事業の目的と目標は以下の内容です。
(1) 目的
日本と世界に貢献する「志」を持ち、総合知を活用して科学分野の課題探究活動に主体的に取り組む女性科学技術人材を育成する6カ年の中高一貫教育課程「Integrated Science Program(統合科学プログラム;以下ISP)」を開発する。
(2) 目標
① 東京都港区赤坂地区に立地する中高一貫の女子校であること、学内に有尾両生類を主対象とした研究所や旧短大施設を活用した課題探究に活用し得る教育研究設備を有し、本格的な研究用ビオトープの設置を決定している本校の特色を生かし、広域連携による課題探究活動を行うことで、社会連携の拠点とする。
② 大学をはじめとした学外の多様なステークホルダーと連携して研究をサポートし、理系へとキャリア選択する女子生徒の育成を推進する。全国的な教育ネットワークの構築・拡大を図ることで、学内及び社会の意識改革を促す。
➂学内に新分掌「サイエンス教育部」を組織して旧来の教科の枠を超えた学校開設科目の開発にあたる。また、この分掌が所管する「サイエンスコース」を高等学校に新たに編制して本研究を牽引する。
④ 卒業生等をメンターとして組織化し、自律的な探究支援組織を構築すると共に、理系へと女子生徒がキャリア選択する条件を明らかにする。現状30%程度の理系選択率を50%程度まで上昇させる。
⑤ 一般社団法人との協働により、生徒及び教職員を対象としたCBT形式による課題探究力ないし課題探究支援力の定量的評価に取り組む。
取り組みの中核を、有尾類研究所の運営とビオトープの造成及び教育活用がなしています。
運営指導委員会の後、外部委員がビオトープ造成予定地を視察されました。港区赤坂に学校内に畑があって、作物を収穫できていることにびっくりです。この畑は課題研究にも使われています。また、サンショウウオが生息するビオトープが完成したら、生徒が研究して楽しめる場所が増えます。