アニメ『葬送のフリーレン』を23話まで鑑賞した。
アニメや漫画で楽しんだ人は、どこが一番印象に残ったのだろうか。私の場合は、最後の第22話の後半の部分にフリーレンとヒンメルのこんな会話がある。
フリーレン「ヒンメルは何故人助けをするの?」
ヒンメル「勇者だからさ!」
フリーレン「そういうことじゃなくて」
ヒンメル「そうだね。もしかしたら、自分のためかもね。誰かに少しでも自分のことを覚えていてもらいたいのかもしれない。生きているということは、誰かに知ってもらって、覚えていてもらうことだ」
フリーレン「覚えていてもらうためには、どのようにすればいいんだろう?」
ヒンメル「ほんの少しでいい。誰かの人生を変えてあげればいい。きっとそれだけで十分なんだ。」
この部分を、人生を再考するメッセージとして受け取った。作者は、作品(そして自分自身の考え)が多くの人の心に響いて、記憶の中に残ることを願っている。
私は教職に就いて約40年が経とうとしている。もうそろそろ現役を去る準備をしなければならない年齢になっているが、これまで授業や研究を通しての交流で「誰かの人生を変えてあげればいい」と考えてきた。それが人生そのものの目的だと今も考えている。
少しは覚えてもらえるように誠実に頑張ってきたつもりだが、怒らせたり、悲しませたり、失望させてらりしたことも結構あったのかもしれない。失敗も自分の力がたらなっ方せいだから、仕方がない。
教職に就いてすでに約40年が経ってしまったが、今でも人の役に立って、社会貢献することを目標にして、「自分が生きていてもいい」という自己肯定感を少しでも持てるように成長し続けたい。