サイエンスクラスの生徒の課題研究が1学期はなかなか時間が取れずに、進展しなかった。さらに、7月になって、指導する私が心不全とコロナ感染で5週間も入院してしまったのだから、手の施しようがなかった。とにかく、生徒には、私が3月に持ち込んだ動物たち(オオイタサンショウオとアカハライモリ、アマミシリケンイモリ)の世話をしてもらい、負担をかけただけだった。
大学の自分の研究室から顕微鏡や超低温冷蔵庫、インジェクターなどを持ち込んだが、具体的な研究内容が決まらないと、前に進めない。・・そこで、最初に技術を身につけるということで、新しく購入したミクロトームで顕微鏡で観察するためのプレパラートを作成することになった。
生徒の保護者に、病院でミクロトームを使っている方がおられるということで、豊かな経験で培った技術を生徒に伝授していただきたいとお願いしたところ、快く引き受けていただいた。