ダニング・クルーガー効果とは「能力の低い人が、自分の持っている能力を過大評価すること」をいう。自分の能力を客観的にみること(メタ認知)ができないため、周りから「能力が低い人」と評価されていても、本人は「自分には能力があり、自分はできる人」だと思い込んでいる。
会社などの組織でイエスマンで自分の周りを固めるとダニング・クルーガー効果に陥りやすい。
経営陣をイエスマンで固めてしまうと、間違った決定をしてしまうことが多く、結果として失敗が連続してしまうことになりやすい。イエスマンは自分の保身ばかり気にして物事を決定するので、組織内の都合によって物事が決定しやすく、所属する組織中心の内向きな考えになりがちである。外に目を向けて、どのようなことが望まれているかを考える視点が欠けやすい。
ダニング・クルーガー効果が起きる大きな理由として「しったかぶり」をして、自分にそのことについての知識があると思い込んでいるのが原因であるといわれている。ダニング・クルーガー効果が起きる人は自分のレベルを正しく理解することができず、他人を評価することもできないため「自分に能力がある」と思い込んでしまうといわれている。