〇日本動物学会動物学会教育賞
【題目】「動物学」を中心に据えた女子の理系進学支援の教育プログラムの開発
【受賞者】 秋山繁治
【所属】 南九州大学,教養・教職センター,教授
【題目】 『動物学』を中心に据えた女子生徒の理系進学支援の教育プログラム開発と実践
【受賞理由】
秋山氏は,清心女子高等学校で長らく教鞭をとり,一貫して有尾両生類の飼育・研究を行い,女子高校生に動物学の面白さを教えてきた。それらの実績をもとに,スーパーサイエンス・ハイスクール(SSH)に数少ない女子高として採択され,それから2期にわたり(10年間)清心女子高等学校の生物学教育の改革を
行うとともに,全国の理系女子のコミュニティを作ってSSHで培った新たな生物教育を広範囲へと広げていった。その間に,女子高生たちは多くの研究成果を挙げ,いろいろな賞を受賞する活躍を見せている。驚くべき点は,SSH活動のいろいろなマネージメントをしながら,両生類研究の成果を積むことで,広島大学で博士(理学)の学位を取得している。このように,秋山氏は動物学に対して尽きることない情熱を注ぎ
こみながら,そのエネルギーを全国の理系女子の動物学教育へと展開した点は高く評価してよく,日本動物学会教育賞を授与することを決定した。
〇第11回「小柴昌俊科学教育賞」
【応募プログラム名】女子生徒の理系進学の基盤を作る生命科学コースの開発
【応募者名】ノートルダム清心学園清心女子高等学校 生命科学コース
【代表者】 秋山 繁治
【活動概要】
岡山県の女子校で,理系の領域への進学者を育成するため,SSH指定を効果的に活用し多数の生徒を生命科学に関連する大学並みの研究テーマに自発的に参加させ,自然体験を含む幅広い視野を身につけさせようとするスケールの大きい女子教育プログラム。
【審査講評】
女子高校の特徴を十分に生かして,将来に科学技術分野で活躍できる生徒を育成し支援するために,大学の研究室と似通った形で「知識と体験と研究」が複合された新鮮な教育プログラムを導入して実践している。
これらの活動は, 他の女子校での優れたモデルともなりえよう。選考委員会は,代表者ほかグループ全員の理想と熱意,および卓越した教育実績を高く評価し,活動のさらなる発展と大きな波及効果を期待して,本プログラムを小柴昌俊科学教育賞にふさわしいと判断した。
〇第66回読売教育賞最優秀賞カリキュラム・学校づくり部門
【題目】科学課題研究を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発
【団体】ノートルダム清心学園清心女子高等学校
【代表】 秋山繁治
【最優秀選評】
学外の研究者とも連携し,大学レベルの科学教育を実現している。また,理系の女子高校生ネットワークも全国規模で形成するなど,女性科学研究者を目指す卓越した実践である(学習院大学教授・佐藤学)
〇第64 回読売教育賞 理科教育部門・優秀賞(秋山繁治)
〇平成26年度・平成基礎科学財団・第11 回小柴昌俊科学教育賞奨励賞・銀メダル
研究主題「女子生徒の理系進学の基盤を作る生命科学コースの開発」(代表・秋山繁治)
〇平成26年度(第46回)東レ理科教育賞 東レ理科教育賞(田中福人)
題目「植物就眠運動の詳細解析と多面的な考察」
〇平成20(2008)年度・岡山市ESD・環境活動発表交流会特別賞(生物部顧問・秋山繁治)
「女性の視点で命" を大切に楽しみな科学の未来賞」
〇平成19(2007)年度・財団法人福武教育文化振興財団・谷口澄夫教育奨励賞(秋山繁治)
教育業績「生物学の研究成果及び文部科学省スーパーサイエンスハイスクール指定の功績」