以下は、いただいたメールです。
『この10年間の貴兄の実践は誰も真似ることのできない素晴らしい内容であったと思います。
小さな田舎の伝統ある女子高の教育方針とそれを支援する地域の背景などを考え、どうしてこんな学校を指定したのだろうというのが第一印象でした。しかし、貴兄の「情熱」には脱帽です。しかも先を見越したアイディアと指導力はすごいと唸ることばかりでした。
貴兄のような先生が存在しその情熱をと実践をさせてくれた学校内や貴兄にほれ込んだ研究者等の皆さんの支援体制も素晴らしいと思いました。SSHは生徒を育てるだけでなく先生も育てられるということの証になったと思っています。』
SSH申請を当時の小谷校長に申し出た僕の気持ちの源泉は、「自分が考えた教育の理想を実現したい」ということ。そして、判りやすく言えば、高校野球で甲子園に行くことなんか考えられない状況の学校で、「生徒に甲子園の土を踏ませたい」と考えたのです。
女の子だからいうことで旧来の女子校にし入学し、理系進学なんてほとんど考えられないレベルの学校だからということで、科学分野で活躍するなんて夢を持てない生徒に、チャンスを与えたかったのです。
この10年間で、日本学生科学賞、JSEC、SSH生徒研究発表会、バイオサミット、各学会の高校生のポスター発表に参加できるレベルの学校になり、賞もとれるようになりました。全国の科学に取り組む同じ世代の高校生に出会えたことが生徒達を大きく成長させてくれたと思います。