正月明け。朝から学校に生徒が世話しているイモリを見にきた。激ヤセしている個体が多くみられる水槽があったので、激ヤセしている個体だけを選んで水槽から出して餌を与えた。その激ヤセしている個体は餌を食べているということは、餌不足になっていたということである。
SSH事業で2006年度に「生命科学コース」を設定してら、生命科学コースの生徒にイモリなどの両生類を世話をしてもらっているが、その様子をみて教育上の大きな問題点に気がついた。一つ目は「指示されたこと以外しないように躾けられている」、二つ目は「自分の責任で判断しない」、三つ目は、「自分で考えようとしない」ということである。これに一般の生徒に両生類の世話をさせたら「やらされるのは嫌だ」、「人の落ち度を責める」、「当番制が大好き」という感覚がプラスされるだろう。
激ヤセしている個体がいたら、生徒自身が考えて、その個体だけに餌を食べやすい状況を与えてやるということぐらい考えてほしいと思う。これまで、多くの両生類の命が僕が知らないところで、僕が企画した生命科学コースの教育プログラムを実施する中で奪われてきたと思う。両生類の命の犠牲の分だけでも、生徒に成長してほしいと考えている。