この交流会は、2006年のSSH指定から4年目に第一回を開催しました。以前は科学研究の成果を学校外で発表することなど全く考えられませんでしたが、SSH指定3年目のSSH生徒研究発表会で科学技術振興機構理事長賞を受けた後、全体の研究レベルが急激に上がり、前向きに取り組む生徒も増えてきました。そのことをきっかけに本校のできるだけ多くの生徒に課題研究の発表の場を提供することを考えました。そして、リーダーシップの養成と将来のロールモデルとの遭遇の色合いを濃くするために「女性だけ」という設定が生まれました。最初の交流会は参加者272人,ポスター発表56件で始まりました。年一回開催し、昨年は参加者307人,ポスター発表75件、第6回の今年はポスター発表が87件になり、年々増えてきています。この交流会で全国から集まった皆さんと一緒にポスター発表を体験することで、モティベーションが上がり課題研究に取り組む姿勢も変わっていくのを感じます。今では日本学生科学賞、JSEC、化学グランドコンテスト等の大きな大会で入賞できるようになり、この交流会が大きな役割を果たしてくれていると考えています。本校はSSHに指定されるまで、理系進学者も少なく、科学研究の分野で芽が出そうもない女子校でした。しかしながら、歴史的にそのような学校であっても教育プログラムを刷新することで、科学研究で成果が出せる学校に変容することができることが分かったのです。