毎朝、生徒がイモリやサンショウウオの世話に生物教室にやってきます。動物を健康に維持するためには、毎日の世話が必要です。人間の都合で飼育はできません。動物の生理的都合に合わせなければなりません。
カエルの餌のミルワームを買いに学校近くのペットショップに行きました。行ってみてびっくり。今まで犬や猫、リス、フェレット、ハムスター、魚などいろいろな動物が店頭に並んでいたのに、ほとんどが鳥になっていました。店主と話をすると「猫や犬は大型のペットショップやホームセンターで扱っているので、小さな店では競争できない」、「魚は病気で一気に死んでしまったので、なかなか元にもどせない」、「鳥は県内、隣の広島県でも扱っている店が少ないので、やっていけそう」ということで大きく店の経営方針を変えたとおっしゃっていました。確かに、僕の個人的な経験でも、魚、両生類は水環境が悪くなれば一度に大量死するし、ウイルス感染が一度起きるとブレーキが利かなくなるのは事実です。科学実験で動物を使うためには、維持管理することが大切です。そのことを日々の動物の世話を通して生命科学コースの生徒に学んでもらっています。