kindlewhitepaperを購入して、待ち時間があるときに無料で手に入る古典を読んでいます。今は夏目漱石の「私の個人主義」です。昨日から読み始めたのですが、読み終わりそうです。
僕の気に入った言葉は、「・・・ここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!こういう感投詞を心の底から叫びだされる時、あなたがたは始めて心を安んずることができるのでしょう。容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首をもたげて来るのではありませんか。すでにその域に達している方も多数のうちにはあるかも知れませんが、もし途中で霧か靄のために懊悩していられる方があるならば、どんな犠牲を払っても、ああここだという掘り当てるところまで行ったらよろしかろうと思うのです」です。漱石が「則天去私」の境地に至っていく過程が読み取れる本かもしれません。