二輪免許は、高校の時に原付、大学生で中型を取得していたが、それから35年以上経って大型取得に挑戦した。そして、教習所に通うことになった。学校が終わって夜の時間帯と土日に教習を受けて、約1月今日は卒業検定の日。750ccのバイクを操って、課題コースをクリアするのは想像以上に困難だった。衰えたバランス感覚と筋力、持久力、反射神経、そして、「危ないこと」と決めつけられてので支援される状況もない。60歳が近づいて、免許を返納する方が近くなっている人間がバイクの免許を取るなんているのは、一般の人からは理解してもらえないだろう。事実、家族からは何を考えているのかという疑問の声・・、褒められるような状況はどこにもなかった。しかしながら、当人である私には、結構新鮮な体験であった。まず、教員をしていているので、もはや教えられる立場に立つことが少ない。教官に親切に技術指導(12時間)を受けて、自分の教員としての姿勢を反省させられることが多々あった。また、他の教習生と同時に教習を受けることがあるので、学校以外の場所で若者とバイクの話など楽しめたことが嬉しかった。僕が教員であることは知らないし、彼らがどんな仕事をしているからないけど、卒業検定では大型を受けた5人が精神的な障壁なく、応援し、アドバイスし合う関係が一瞬でできたことは新鮮だった。日頃、教育現場では、教員同士がいつも鎧兜をつけていなければならない関係と感じている自分にとってはありがたかった。一応、3月12日の卒業検定まで、補習もなくたどり着き、合格できたことは奇跡だと感じている。・・・クランクでも、一本橋でも、スラロームでも検定前日まで特訓していたので。