昨日の雪で、外に出られなかったので、久しぶりに部屋で時間を過ごした。ふと本棚の卒業生からもらった絵本「人間なんてさびしいね」を手に取ってみらた、こんな詩を見つけた。作者のやなせさんは、昨年93歳で亡くなられている。この絵本に14刷1983年9月20日とあるので、手にして30年、その教え子も50歳近いかもしれない。
えくぼの歌 やなせたかし
泣きたいとき私がまんするの
私は泣くのがにあわないの
私は えくぼがあるから
かなしいときも
笑ったような顔になるの
いつもにこにこうれしそうねと
みんないうけど
笑った顔になるの
えくぼのてまえがまんしてるの
ひとりで こっそり泣けば
私のえくぼにたまる涙
泣きたいとき私がまんするの
みんな私のきもちもしらずに
私はえくぼがあるから
かなしいことの
ない娘と思われているの
いつもほんとうに うれしそうねと
だれもいうけれど
えくぼのてまえがまんしてるの
ひとりで こっそり泣けば
私のえくぼに たまる涙