ウサギのように足が速くても、カメのようにのろまであっても、目的地を見失わなければ、必ずそこに到達できます。早く着いたから良いとか、遅く着いたから悪いというものではありません。自分の目指した場所に到達することが大切なのです。「隣の芝生は青い」と言われますが、自分を見失ってキョロキョロと脇見をしているうちに目的地を見失っているというのが一番問題です。
学校教育も、生徒集めのために、「入学料や授業料を無料」、「難関校コース」、「医学部進学コース」などを掲げて、個人の損得丸出しの看板を掲示して宣伝しているのを多く見かけます。しかしながら、それが今の世間の流れだし、国さえも科学研究に競争的資金を設定しているじゃないかと言われそうです。本当にそうなのでしょうか。学校紹介のパンフレットはカラー印刷で豪華だけど、授業の中身は物足りないもので、教員が傲慢で自己研鑽を怠っている。その結果、生徒が自分の将来に夢をもてないような教育しか提供できていなかったら、あまりにも空しいと思います。