昨日と今日、山口県徳山市で、この時期に毎年恒例のSSH担当者交流会(幹事は山口県立徳山高校)が開催されている。参加は15校で、それぞれの学校のSSH事業の進捗状況を報告(10分間)する形式で行われている。昨日は7校、今日は8校である。今日の1番手は本校になっている。昨年までSSH主任として自分で報告してきたが、今回はSSH科学英語研究会でディベートの公開授業を担当しているマシュ先生にお願いした。英語の授業にディベートを取り入れたのは4年前、そのころは英語でのプレゼンテーションが中心であった。かなり先取りした試みということで、毎年約50人の先生方(北海道から九州まで広い地域から)来ていただいている。しかしながら、近隣の学校(SSH校)からの参加者は少ない。公立の学校からみると、私立で女子校はあまり眼中にないらしく「、取るに足らないと考えられているのかもしれない。公立私立の枠を超えて次代の教育を考えるというシチューエチョンをつくるのは大変難しい。確かに、今や、私立で女子校というカテゴリーが一般的でないというのも事実である。今や女子校は、都市部の超一流校のみが経営が安定した状況にああるだけで、公立の女子校も存在してはいるが、全国規模で減少している。ここ山口県でも20年前に公立女子校がいくつか存在したが、ほとんど消えてしまった(すべて消えたかどうかは未確認)ような状況なのである。
今の女子校を取り巻く状況は、何を中心に教育に取り組むかを鮮明にし、説得ある理由をもっていないと存在理由がないとすら考えられる。躾が厳しい、身なりがきちんとしているなど、生徒指導を中心にした役割だけでは存在理由にはならない。儒来の女子教育の中身を再点検し、リーダーシップをもっって活躍できる女性を育成するなどの新たな方向性を見据えて改革しなければならない時代が到来している。