科学技術フェスタで、京都大学IPS細胞研究所の高橋和利先生の「iPSの不思議」という演題での講演を聞くことができました。分化多能性と半永久的な増殖能力をもったiPS細胞について、その意味と将来の可能性を高校生ににもわかりやすい語り口で話してくださいました。器官が分化して発生してしていう方向性については、「細胞は一度分化すると後戻りできない」、「発生の流れは一方向性である」という考えが主流でした。それに対して、iPS細胞の創造は、細胞は「初期化因子をもっている(元にもどれる)」、「多能性を維持している」という考えをもとに開発されました。iPS細胞は、再生医療、新薬の開発に役立つ大きな可能性をもっています。