今からちょうど一年前の2010年12月31日に、NHKで「99歳の詩人 心を救う言葉」というドキュメンタリー番組が放送されました。放送を見た後で、処女詩集『くじけないで』(飛鳥新社)を手にしました。その90ページに、「年賀状」という詩があります。
元気でいる
みたいだから
まあ いいか
呟きながら
何度もあなたからの
年賀状を見ていた
お父さんのこと
毎年 元旦になると
思い出すの
会えばケンカの
父子だったけれど
思っていたのよ
あなたのことを
明日は、どんな年賀状を受け取るのでしょうか。