自分の部屋の机を北向きにした。いままで、「北は死者の頭を向ける方向なので縁起が悪い」とか言われて、避けてきたので初めてである。この10年間は気持がバタバタ、落ち着かなくて、机を動かすなんてことは考えもしなかった。約4畳で、ベッドもある部屋で机を動かそうとしたために、本箱2つも机を動かすと同時に動かさざる得なくなり、昨年買った地デジの42インチのテレビさえ置けなくなってしまった。本箱を動かすためには、すべてのん本を一度、出さない動かないので、丸2日間を、荷物運びと家具の移動に費やすことになった。
本を動かしながら、ちょっと手にとって昔の本を読んで・・・、などに時間を使ってしまうので、余計に作業がはかどらない。偶然に手に取った本から以下のような箇所を見つけた。
○山田洋二監督が、こういうことをおっしゃっているんです。「シナリオなどでも根気よく書き続けているうちに、少しずつ絶対といいますか、最高の表現に近づいていくのは確かなんです。実は、その根気よくやり続けること自体が、才能というものではないでしょうか(武田鉄矢『鉄矢の心がまたひとりごと』p218)。
○教育の仕事は、「継続」という時間の軸と「集団」という人間の軸との掛け算でできる平面の上に、「営み」のすべてをつなげて素材とした建造物を構築することである(八ツ塚実『復刻学級記録第2集』)
僕が、サンショウウオなどの両生類を飼育して20年になるが、動物を飼うことによって、「生命の大切さ」を再興してもらいたいと思っていることが生徒や同僚教師に理解されているか・・・。女子校で性教育に20年以上取り組んできたが、性に関わる教育は、教師にとっても生徒にとっても「どのように生きるか」が問われる内容であることが理解されているか・・・。2006年から取り組んでいるSSH事業で、女子校で女子の理系進学支援をなぜ目指してのか理解されているか・・・。僕自身は、理解してもらえるように努力を続けるしかありません。