「女子学生の職業意識」、「イモリの再生現象との出会い」、「研究テーマ・黒目細胞のフレキシビリティから組織幹細胞を理解する」について語っていただいた。
科学者への道は?
家族をもって研究する
イモリの再生が出発点
再生の様子を観察
癌細胞を幹細胞の視点で治療
【生徒の感想】
最初に研究者になるまでの歩みについてのお話を聞きましたが、少し驚いたのは、薬学部を出てから生物学の研究者になろうと思ったということでした。小阪先生はそうやって方向転換をするのも悪くないとも言われました。最近、他にも大学に入ってから進む道を変更したという人との出会いが増えました。そのような人たちに会って、今まで進路を早く決めないといけない、進んだ大学で人生が決まると思っていたのが段々と変わってきました。自分でこれからどうするかを決めるのはとても大切なことですが、途中で方向転換してもいいということを知りました。もちろん苦労はすると思います。小阪先生のお話を聞いてとても苦労したということがわかりました。でも、そうやって自分の本当にやりたいことを見つけていく人生はきっと充実しているし、満足できるものになると思いました。
イモリの眼の再生について研究されているということですが、再生能力を持っているのはイモリだけではないということにとても驚きました。今まで器官などが再生する動物とその他の動物では細胞が全く異なっていると思っていました。だから、その能力を人間の治療に役立てるのはかなり難しいことだと思っていました。でも、このようなことがわかって現在の医学的な治療に大きく進歩したと思いました。また、こうして新しい事実が発見されたように、人間の身体はまだまだ知らないところがたくさんあると思います。さらに研究し、新しい事実を発見していくことの魅力が今回の講義でわかりました。