バングラデッシュからの留学生のダース先生のニワトリの生殖器官の研究についての話だった。母国の話から始めて、貯精、受精、生殖器官全般を説明された後で、実際に雌のニワトリを解剖して、生殖関連したいろいろな器官の観察をした。
授業の様子
雌の輸卵管中での貯精のしくみ
解剖を開始
各臓器の説明
輸卵管を摘出
【生徒の感想】
広島大学から来られた、バングラデッシュでは教授である先生の講義でした。英語で授業されると思っていましたが、日本語がとても上手で聞きやすかったです。最初に先生の祖国バングラデッシュについての紹介がありました。バングラデッシュに日本以上の人口がいるなんて驚きました。先生も、人口密度がすごいとおっしゃっていました。何より驚いたのが、バングラデッシュでは一人の夫に四人までの妻が許されるという法律があるということです。それが人口が増える原因になっているのでしょうけれど、少子化の日本が人口を増やさなければいけないといえども、妻四人制は避けてほしいです。そのような面白い紹介のあと、ニワトリについての説明がありました。そこで、ニワトリの面白い受精の仕方を学びました。精子をどのくらい貯めれるか、いつどのようにして精子が出てくるのかを、先生は疑問に思われていましたが、私の仮定としては、一定の時期に無意識の状態で均等に出てくるのではないかと思ったりしました。まだまだ謎だらけということがわかりました。
それから、本物のニワトリから輸卵管をとりだして観察する実験に入りました。ニワトリに麻酔をする時から、周りは緊張の雰囲気でシーンとしていました。ぐったりとしたニワトリの首にメスをいれ、血抜きは思ったより早く終わりました。私たちのために一つの生物の命をなくしてしまうことが少し悲しかったです。先生が解剖して、丁寧に一つ一つ教えてくださいました。輸卵管は、のばすと一本の長い線になり、中に卵がありました。おかげで、どのように卵が形成されるかがよくわかり、一生忘れないと思います。それに、他では味わえない体験をしたとうれしく思います。また、この世界ではある意味人間の都合のために多くの罪のない生物が実験で殺されてることを実感し、少しやるせない気持ちになりました。今回私たちのために死んでしまったニワトリのために追悼の念を捧げます。そして、私たちを学ばせてくれたことに感謝します。