日本動物学会が、福岡大学で開催された。今回は生徒に発表させる前の下見の意味で出かけた。自分自身はポスターで「サンショウウオの人工繁殖」と題して、オオイタサンショウウオの人工受精と水槽内での繁殖行動の観察をセットで発表した。高校生は最終日にポスター発表が設定されていた。思ったより高校生が気軽に発表できる雰囲気であった。
福岡大学の発表会場
口頭発表の様子
私のポスター発表
高校生のポスター発表
9月5日ポスター発表P会場
飼育下でのオオイタサンショウウオの人工繁殖
Reproduction of the Japanese Salamander Hynobius Dunni in Captivity
秋山 繁治 Akiyama Shigeharu(清心女子高等学校)
「卵から飼育した成体で繁殖させることを目指して,1997年からオオイタサンショウウオを飼育してきた。同じ飼育条件でも、性成熟には個体差が大きい。10年間の飼育観察から、早いものでは2年目から繁殖可能であることを確認した。繁殖可能な状態に成熟したものの割合は年を経るごとに段階的に増加している。また、受精はゴナドトロピン注射による産卵誘発でおこなったが、卵嚢を水に触れさせていない状態であれば、受精能力を3日以上保持していることも確認した」