9月4日朝日新聞朝刊に、SSH生徒研究発表会の発表内容が紹介されています。
・・・・テーマに選んだのは「サンショウウオの人工繁殖」。オオイタサンショウウオでの実験などを通じて、雄の方が雌より性成熟が早いことや、サンショウウオの性決定に関与する遺伝子の存在を突き止める研究をまとめた。
性に関与するとみられる遺伝子の中でも、人(哺乳類(ほ・にゅう・るい))や鶏(鳥類)、フグ(魚類)で類似性の高い塩基配列に着目。進化の過程で中間にあたるサンショウウオ(両生類)でも確認できるはず、と推測し、対応する遺伝子の塩基配列を比較した。その結果、サンショウウオも人や鶏、フグの塩基配列と約97%が同じだと判明。サンショウウオにも性決定の遺伝子が存在すると結論づけた。
また、人工授精も、自然のもとでの受精に近い成功率だったことを報告した。
指導した秋山繁治教諭(52)は「研究の継続性や環境保護に貢献しようとする姿勢が評価された。生徒らは研究を通じて、命の大切さなど、生き物からしか学べないことを学べたはず」と話した。 ・・・・
科学技術振興機構理事長賞を受賞