僕が植えたナンテンが実を沢山つけていたので。いろいろな場所に撒いてみた。ナンテンは、音が「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされ、鬼門に植えられたりすることも多い。自宅でも、古い家では野外の便所の近くに植えられていた。ナンテン(Nandina domestica)は、メギ科の常緑低木である。利用としては、葉を赤飯などの飾りに使ったりしていた(葉に含まれるチアン水素は猛毒であるが、含有量はわずかであるために、食品の防腐に役立つ)。薬効があり、生で実は咳止め,葉は健胃、解熱、鎮咳などに効く。ただし、鎮咳作用物質ドメスチン(アルカロイドの一種)は、多量に摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引き起こすため、素人が安易に試すのは危険だということである。新年にあたり、僕としては”難がないように”赤い実をばら撒いただけである。
ナンテンの実
種から大きくなりつつある幼木
多くの赤い実をつけるピラカンサス