昨晩、ウミボタルの採取に瀬戸内海沿岸(玉野市)に行った。前回は、乾燥ウミボタルを作るのが目的で、採取直後に、水分を除去して、紙に挟んでシリカゲルを入れたタッパーに封じ込めていってので、生きたウミボタルはもって帰らなかった。今回は、明日(9月9日)が文化祭ということで、生きたものを見せようと思い、蓋付きのバケツと海水を持ち帰るためのポリ容器を準備していった。今年の夏は暑いからか、多くの採取できた。採取方法は、8月25日にブログに記載している。
採取したものは、蓋付きのバケツに半分ぐらい海水をいれて、そのまま自宅まで1時間運び、さらに今朝自宅から学校まで1時間(バチャバチャと揺らしながら)運んだが、元気に生きていた。結構、生命力がある生物である。学校で、砂を1cmの深さに入れた水槽に移し、鶏肉を与えたら、元気よく集まってきて食べていた(時々発光しながら・・・・)。
鶏肉片に群がるウミホタル
ウミホタルの説明
ミジンコに近い動物(甲殻類)。側面からみると、ほぼ卵形で体長約2mm、メスがやや大きい。甲のなかにエビのような本体があり、肢を盛んに動かして泳ぐ。夜行性で、青く発光する。太平洋沿岸に幅広く生息。昼間は海底の砂中で生活し、夜間に遊泳して捕食や交配を行う。沿岸生物のほとんどは潮汐サイクルに支配された生活リズムを持つが、ウミホタルは月齢による支配を受けている。夏から秋にかけて多く発生する。水温が低下すると活動しなくなるが、冬季でも完全に冬眠しているわけではない。雑食性で何でも食べるが、特に肉類を好む。発光の目的は外敵に対する威嚇で、刺激を受けると盛んに発光する。仲間に危険を知らせるサインにもなっていると考えられている。また、雄は求愛ディスプレイとしても発光を用いる。発光は、ウミホタルが分泌する発光物質(ルシフェリン)が海中の酸素で酸化する際のものである。