コンクリートでできた大きな校章の脇の階段を上がると、アメリカフウが高くそびえ立っています。この木の紅葉は、多くの卒業生の思い出に残っているのではないでしょうか。毎年、アメリカフウの紅、黄、緑の混ざった模様が見られ始めると秋、そして冬が近くになったと感じてきました。
清心の丘の上で、まず最初に紅葉が目立つのがソメイヨシノで、強風の日があるとあっという間に葉を落としてしまうのが、春に花が散るときと同じような儚さを演出していると思います。それから、アメリカフウの紅葉が目立つようになります。ちょうど今、アメリカフウの本格的な紅葉が始まろうとしています。
二子の丘にそびえ立つアメリカフウ
ほとんど葉を落としたソメイヨシノ(桜)
アメリカフウ(マンサク科)
1.葉形 5~7に深く裂ける。
2.紅葉 秋に濃紅色に染まる。
3.コルク層 横枝の上面に発達する
4.原産地 北アメリカ
※ 「フウ」は日本に第三紀に広く分布し、化石として各地で多数見つかっているが、現在は絶滅している。台湾・中国にだけ残っている。