生物教室の住人は、ほとんどが有尾類です。飼育環境として「生物教室」を使っています。2004年度からエアコンが入りましたが、それ以前は、「暑さに耐えられない個体は死ぬ」という過酷な条件でサンショウウオを飼ってきました。カスミサンショウウオ、オオイタサンショウウオ、エゾサンショウウオ、アカハライモリ、シリケンイモリ、イボイモリ、ミナミイボイモリが現存しています。もちろん、これまでいろいろな有尾類を扱ってきました。ヒダサンショウウオ、ブチサンショウウオ、ハコネサンショウウオ、オキサンショウウオ、オオダイガハラサンショウウオ、クロサンショウウオ、トウホクサンショウウオなどです。飼育経験から、扱いやすいオオイタサンショウウオ、カスミサンショウウオは飼育環境での産卵、人工授精、イボイモリ、アカハライモリも飼育環境で産卵させています。
有尾類の研究室化した生物教室
5月下旬の生物教室は、オオイタサンショウウオとカスミサンショウウオの幼生で一杯です。オオイタサンショウウオの幼生は変態して上陸中なのに対して、カスミサンショウウオ(岡山市内産)はまだ変態が始まっていません。
バットの中は養殖状態のオオイタサンショウウオの幼生。
手前のバットはカスミサンショウウオの幼生。もうじき放流。
変態中のオオイタサンショウウオの幼生。
変態が始まっていない状態のカスミサンショウウオの幼生。