• ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室

女性の社会的立場の変遷

2006年4月 1日

「静かな革命」(「見えない革命」=Subtle Revolution)が始まっている。

・「‥耳を澄ませば、変革の確かな地鳴りが聞こえてくるはずです.その震源こそ、女たちなのです」(日本経済新聞社『女たちの静かな革命』日本経済新聞社、1998年8月)
・「‥ 女性の職場進出の流れはもはや後戻りすることのない大きな流れであると言えよう.その流れは社会経済を、また国民生活の姿を広範、多岐にわたって変えている」く経済企画庁編『平成9年版国民経済白書・働く女性一新しい社会システムを求めて』大蔵省印刷局、1997年11月)
・「新しい経済社会においては、年齢別、性別にとらわれないエイジフリー、ジェンダーフリー社会とし、意欲と能力に応じて各個人が十分に社会に参画して行けるようにすべきである」(経済企画庁棺『経済審議会報告書・構造改革に挑戦、経済社会に新しいダイナミズムを一大蔵省印刷局、1998年7月)

1.歴史の転換点としての現代

(1)「見える革命」としての10年・1989-1999
人権の拡大と深化の10年-「人間および市民の権利宣言」(1789年)から200年
「自由」・「平等」・「友愛」・「労働」(=「財産」)の権利
*フランス革命200年記念のパリそして天安門、ベルリン、ティミショアラ、モスクワ
(2)「見えない革命」=「静かな革命」がはじまって20年・1979-1999
(「女子差別撤廃条約」の国連総会での決議1979年一女性の労働権と子どもの養育の男女平等責任と社会的な責任を認めたこと
・「・・すべての人間の奪い得ない権利としての労働の権利」
・「・・社会及び家庭における男子の伝統的役割を女子の役割とともに変更すること

2.「見えない革命」=「静かな革命」を生み出す力

(1)経済は変わった
・ 日本の産業構造の変化・モノからソフトヘ
日本型企業システム=「会社主義」の解体→終身雇用、年切序列賃金システムの解体
家族賃金システムの解体、旧来の熟練労働者の解体
(2)労働市場は変わった
・フルタイムからパートタイムヘ
・労働力の女性化(20歳から59歳までの女性の労働力率は1975年54.2%→1995年には64.4%
・女性雇用者数の増加、1986年1584万人→1996年2084万人
(3)家族(性別役割分業家族)は変わった
・家族賃金システムの解体、働く妻の増加、
・労働力の再生産システム(子どもを産み育てる)としての家族機能の解体(結果としての少子化)
・「良妻賢母主義」イデオロギーの解体

3.21世紀への女性と男性の戦略

「静かな革命」をどう堆し進め、どう女性と男性の平等を実現していくか
(1)人権としての労働権
・女性にとっての労働権(働いて稼ぐ権利)
・高齢者にとっての労働権
・障害者にとっての労働権
・男性にとっての失業しない権利(ワークシェアリング・働き蜂の消滅)
(2)社会の構成単位は「家族」ではなく「個人」であること-『個』の時代がはじまる」
・子供の養育、高齢者の介護をどう社会化していくか
(1997年児童福祉法の改正、介護保険法の成立、改正雇用機会均等法)
・「ケア労働」の社会化、市場化(雇用の創出)

  • 投稿者 akiyama : 17:17

最近の記事

論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(15)科学教育への思い
科学教育への思い  私自身は、大学卒業時に研究を志すものの、経済的な理由で大学院進学をあきらめ、高等学校の教員として就職した。40歳過ぎた頃休職して修士課程は修了したものの学位の取得は断念していた。そんな時、大学の先生から「研究できる環境がないなら、高校に研究できる環境をつくればいい」と紹介されたのがSSHだった。 SSHは、生徒の科学研究だけでなく、教師である私にも科学研究の機会を与えてくれた…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(14)グローバルな視点で理科教育を考える。
グローバルな視点で理科教育を考える  「なぜ銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか。」 2014年、17歳でノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんの言葉である。彼女は"女性が教育を受ける権利"を訴え続けてきた。今も、女子だからという理由で学校教育を受けられない国…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(13)「発表者が女子だけ」の課題研究発表会を企画
「発表者が女子だけ」の課題研究発表会を企画  「女子生徒の理系進学支援」の一環として、"科学研究"の成果を研究の途中段階でも気軽に発表できる場として、"発表者が女子だけ"の「集まれ!理系女子・女子生徒による科学研究発表交流会」を2009年から開催している。最初は、近隣の福山大(広島県福山市)を会場にしていたが、年々参加者が増え、2014年度から全国から参加者が集まりやすい場所で開催するようになっ…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(12)教育プログラムの効果
教育プログラムの効果  2015年度のデータ(次の図)で、本研究の対象としている生命科学コースの方が、文理コースより教育活動を非常に高い割合で肯定的に受け入れており、学習に前向きに取り組んでいる姿勢がうかがえることがわかる。また、卒業後10年が経過しても、現在の生活に生命科学コースの教育が影響していると8割以上が答え、好奇心・理論へ興味などが向上したと8割が判断していることがわかった。保護者・教…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(11)「自然探究Ⅰ」からの課題研究
「自然探究Ⅰ」からの課題研究  入学して間もない高校1年生の森林実習は、自然体験が非常に少ない女子生徒に「山に入るとは山道をハイキングすることではなく、山道の雑草をかき分けて林床に入るような体験をさせたい」という方向で企画したプログラムである。当初は「樹木の種類を区別できるようになること」と「森林調査を"体験"すること」を目的にして出発した。4泊5日の森林調査での共同作業、そして共同生活が生徒に…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(10)テーマはどのように設定したのか。
テーマはどのように設定したのか。   「生命科学課題研究」で、生命科学コースの4つのグループが取り組んでいるテーマは図のとおりである。これらは大学の研究室のイメージで研究テーマを設定している。  「生命科学課題研究」以外の「自然探究Ⅰ」の実習や「生命」のアンケート調査などから派生したテーマも生徒が希望すれば取り組ませている。  「自然探究Ⅰ」の森林調査から、「遷移段階の異なる森林の二酸化炭素吸収…続きを見る

このページの先頭へ