本校においても,性教育が人間教育の中で必要であるとされ,17年前の1978年から試行錯誤を繰り返しながら行われている。現在は,性教育委員会という組織を中心として,設定されたカリキュラムにそって進められている。この委員会の構成は,顧問教師2名と中学校・高等学校各学年から代表1名からなっている。この委員会で,その年度の性教育のカリキュラムが確認され,各学年の代表を通して基本的な方針が各学年に伝えられる。それに基づいて,各学年の担任団が実際に行う内容を検討し,各HR担任がLHRの時間を使って実施している。
当初は,特設授業として校外から講師(医師・警察官など)を招いての講演や映画鑑賞が中心であったが,1985年頃から,HR教室で各担任が計画してすすめる形になっている。1992年からは,全生徒に基本となる教科書(『ヒューマンセクソロジー』一橋出版)を持たせて実施している。指導書及び副教材としてビデオも利用しているが,NHK放映の番組や書籍等を副教材として使用するなど,工夫をこらして実践している教師もいる。