アンソニー高校の先生方やホストファミリーの他、多く人に支えられて、マウイ島での二週間の海外研修を無事に終えることができた。
暑さの厳しかった真夏に、岡山駅での出発式は、汗をハンカチで拭きながら行われた。それに比べて、マウイでは、湿度も低く心地よく、夜は寒いぐらいであった。日本の蒸し暑い夏から離れ、自然豊かな恵まれた環境の中で研修することができたことは本当に幸せだった。
最近、海外研修については、銃やエイズなどの社会問題等もあり、関係者の配慮の必要性が大きくなっている。そのような状況の中で、マウイでのプログラムは、各家庭から学校までの毎日の送迎してくださるなど、配慮の行き届いた、誠実なものであったと思う。学校での授業の他に、農場や市街地の見学なども計画され、二週間が本当に短く感じられた。
生徒に比べて、引率する先生のホームステイ先がなかなか決まらないという話を聞いたことがある。その理由は、見ず知らずの頑固な大人を受け入れるより、まだいろいろなものを誠実に受け取ってくれる若い世代の方に接したいという気持ちがあるからだと思う。逆にいえば、生徒は今若いからこそ喜んで受け入れてもらえるのだと思う。フリーデーには、ホストファミリーと一緒に渓谷にハイキングにいったり、ビーチに行って楽しい時間を過ごした生徒もいた。それぞれのホストファミリーに大切にされた十五人の生徒は、全員が「またマウイに行きたい」、「マウイに来てよかった」と心の底から思っていると思う。今だからこそ得られたこの体験を大切にして、人間的にも大きく成長して欲しい。また、研修に参加することを理解してくれた自分自身の家族にも感謝することを忘れないで欲しい。