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生命科学分野のオープンラボでとして「研究室」、動物実験施設として「飼育室」を準備して、2023年9月に学内に有尾類研究所を中高生の科学研究をサポートするために立ち上げた。
2022年に今の学校に移動してくる前に、大学で理科教育研究室を運営し、そのときに地元の高校(宮崎県立都城高等学校)の生物部の研究場所としてオープン・ラボ(1部屋)を提供したことがきっかけになっている。
その取り組みは、2020年度日本教育弘済会本部奨励金を受けて、「オープン・ラボを起点とする地域の科学教育のネットワーク構築」というテーマで実践させていただいた。今回のSSH申請は、「学内研究所の立ち上げ」、「ビオトープ造成」が特徴となる取り組みであるが、その出発点は、大学時代の地域貢献として高校生に開放したオープン・ラボの成功である。
そして、研究所のメインテーマは、環境省レッドリストにほとんどの種が希少野生動物に指定されている有尾類にした。全国の有尾類研究というニッチな生徒が集う研究所とした。これまでも2020年から「高校生両生類サミット」というZOOMをつかったオンラインの研究発表交流会を継続して開催していたので、その交流会も研究所のメインイベントにした。
そして、有尾類を研究対象とする研究室の設定に併せて、東京都港区赤坂という都会のど真ん中にサンショウウオが生息及び繁殖できるビオトープを造成するというプロジェクトも進めている。

 ChatGPT Image 2025年4月26日 14_20_21.png

以下は、2024年度文科省SSH事業に採択された山脇学園高等学校の構想の概要である。

【研究題目】
 地球市民として行動し、科学・技術者へキャリア選択する女子生徒の育成拠点形成
【目的】
 中高一貫の女子生徒を対象に、統合科学プログラム(ISP)を核とした6年間の科学探究教育を構築し、自ら課題に挑む女性科学技術人材の育成を目指す。
【構想のポイント】
 〇 有尾両生類を主対象とする学内研究所と、旧短大施設・ビオトープなどの先進的な教育研究環境を活用。
 〇 都市(港区赤坂)と郊外のフィールドを往来しながら、社会課題と自然科学の接点を探究。
 〇 学外の大学・研究機関・企業との広域連携を通じ、全国レベルで教育ネットワークを形成。
【本校の特色】
 〇 女子校であることを活かし、理系キャリア選択を支援する科学教育モデル校を構築。
 〇 生徒主体の活動を重視し、社会への成果発信と地域・国際連携を重視。
 〇 探究活動の過程で、科学知・体験知・社会知を統合的に学ぶISPカリキュラムを実施。
【体制と仕組み】
 〇 「サイエンス教育部」を設置し、学校設定科目や「サイエンスコース」を新設。
 〇 卒業生等によるメンター制度を整備し、継続的・自律的な探究支援体制を構築。
 〇 一般社団法人と連携して、探究力の定量評価を行い、教員支援力も数値化。
【まとめ】
 この構想は、「都市と自然」「科学と社会」「学内と世界」をつなぐ統合型探究教育により、変革の担い手となる女子科学人材の育成拠点となることを目指すものです。
 女子の理系進路選択を支える条件や環境を分析し、全国展開可能な教育モデルを提示することを目指します。

  • 投稿者 akiyama : 10:07
山脇有尾類研究所で科学研究活動が開始
校内にあるオープン・ラボ「山脇有尾類研究所」での生徒の科学研究がスタートしました。研究室では繁殖実験、動物飼育室ではビオトープ造成の準備をしているグループが幼生の飼育を始めました。 研究所の役割は、「有尾両生類を中心にした生命科学分野の研究に取り組む生徒(山脇学園以外も含む)に研究場所を提供する」、「科学教育を推進するという社会的な役割を踏まえ、広く社会に開かれた研究所として、学外の大学などの研究…続きを見る
2025年度 山脇有尾類研究所事業計画
[方針] 1)有尾両生類を中心にした生命科学分野の研究に取り組む生徒(山脇学園以外も含む)に研究場所を提供する。 2)文科省SSH事業を推進するという社会的な役割を踏まえ、広く社会に開かれた研究所として、学外の大学などの研究機関との連携を深め、科学研究に取り組む生徒の研究のサポートをする。 3)有尾類研究の推進を通して、全国に拡がる科学教育のネットワークの構築を目指す。 4)環境問題を学ぶ先進的…続きを見る
生物学 実験機器の使い方
イベリアトゲイモリを材料に発生実験に取り組んでいます。2月に広島大学両生類研究センターで3日間、産卵の方法や飼育管理の方法を学びましたが、今回は、機器の使い方について、製造メーカーのナリシゲを訪問して、指導していただきました。有尾研には、ナリシゲの製品は、プーラー2種(PC-10、PN-30)、インジェクター、マイクロフォージ(MF-900)があります。 …続きを見る
日本水産学会の高校生発表で1年生が「奨励賞」を受賞
3月28日に北里大学相模原キャンパスで開催された日本水産学会高校生の研究発表に参加しました。発表したのは、イベリアトゲイモリについての研究に取り組み始めたばかりで高校1年生です。 イベリアトゲイモリは、広島大学両生類研究センターから提供していただき、生徒は必要な教育訓練を受け、実験内容を動物委員会に申請して、承認を得てから実験をなっています。「新規モデル生物イベリアトゲイモリの飼育と観察」のテーマ…続きを見る
基礎生物学研究所の阿形清和所長の退職記念式典
基礎生物学研究所の阿形清和所長が任期に迎え、これまでのご功績に対して退職記念式典が行われました。阿形先生は、私が高等学校では研究ができないと悩んでいた時に、文部科学SSH事業に採択されれば高校の教育現場で科学研究ができる環境を整備できるというアドバイスをいただき、2006年から度岡山県のノートルダムj清心女子高校で10年間「生命科学コース」での科学課題研究に取り組ませていただきました。 また、大学…続きを見る
APPW2025の高校生発表で「最優秀賞」「優秀賞」を受賞
3月18日に幕張メッセで開催されたAPPW2025(日本解剖学会・日本生理学会・日本薬理学会合同大会)の高校生発表に山脇有尾類研究所で研究に取り組んでいる生徒が参加しました。 本校の高校1年生がイベリアトゲイモリ、高校3年生がアカハライモリとシリケンイモリについての研究成果を発表しました。また、学外から研究に来ている高校2年生もオオイタサンショウウオについての研究成果を発表しました。高校1年生と高…続きを見る
日本生態学会高校生ポスターで「審査員特別賞」
3月16日に札幌コンベンションセンターで開催された第72回日本生態学会の高校生ポスター発表に参加しました。 学内のオープン・ラボ(山脇有尾類研究所)では有尾類を対象にした研究に取り組んでいます。本校の高校1年生がイベリアトゲイモリ、高校3年生がアカハライモリとシリケンイモリをついてのこれまでの研究成果を発表しました。また、学外の生徒も受け入れていて、高校2年生がオオイタサンショウウオの研究成果を発…続きを見る
動物実験委員会 ⑤中等教育学校での動物実験に対応
文部科学省が科学技術系人財の育成の教育プログラム開発をおこなう学校を支援する事業(SSH)事業を2002年から始め、生徒の科学研究が推進され、その成果を受けて、2017年の新学習指導要領で、「理数探究基礎」と「理数探究」が新設されました。目標は、「数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を組み合わせるなどして、課題を解決するために必要な資質・能力を育成すること」になっています。それゆえ、科学研究…続きを見る
動物実験委員会 ④動物倫理の議論で重視されること
畜産動物は、最終的に人間に殺されて食べられますが、生きている間の福利の向上を目指しています。これは現状で殺処分を避けるための取り組みの対象になっている犬や猫とは異なります。畜産動物も内面的な豊かさをもつという点には違いがないのに、犬や猫と扱いが異なるのはおかしいという意見もあると思いますが、犬や猫と異なり身近に接することが少ないので、その内面を考慮する機会がこれまでなかったかもしれません。動物福…続きを見る
動物実験委員会 ③動物倫理を考えるための視点
第一に、動物を個々の存在としてみる捉え方が大切です。人間は生まれながらにして、誰からも侵されない権利として基本的人権をもっています。私たちが、個々の動物の生きる権利をどのように考えるかという視点です。動物を種全体として捉えて、自然環境や生態系の保全の目的の一部とするのは環境倫理で、本質的に動物倫理と異なります。私たちの行為によって、個々の動物に何がもたらされるかを考えなければなりません。 第二に…続きを見る
動物実験委員会 ②動物倫理を考える
動物倫理は、基本的に人間に対する行為の倫理的是非について検討することを念頭においていますが、動物を倫理的な配慮の対象にするので、動物に対する人間の行為や制度の是非が問われます。 幸不幸の最も基本的な判断基準は快楽と苦痛で、動物の苦痛を避けるように配慮する必要があるということです。人間が自らの利益のために、一方的に動物に苦痛を与えてはならないというのは当然で、動物を殺して食べる、毛皮にする、狭い檻…続きを見る
動物実験委員会 ①動物を取り巻く社会状況
犬や猫の殺処分については、社会的な背景を受けて、法律改正が進んでおり、「動物の愛護及び管理に関する法律」の2012年改正(次回改正予定は2018年)では、自治体が、犬猫の引取りをその所有者から求められたときに、相当の事由がない場合には「引取りを拒否することができる」と定められています。また、自治体が殺処分を避けて、引き取った犬猫の返還や譲渡に努めており、保護された犬や猫を愛護センターや譲渡会を通…続きを見る
何故、山脇有尾類研究所で動物実験規程を作成したか
私たち人間は多くの動物と共に生活しています。犬や猫などの伴侶動物は、人間の生活圏で生き、人間と密接な関係を築いています。また、豚や牛や鶏といった畜産動物や実験動物は、生きた姿を目にする機会は少なくても、食料や薬の製造、科学技術の開発などに利用される形で、人間の日常の生活に関わっています。 動物を単なる「道具」・「手段」・「物」として人間の都合で好き勝手に利用してきたかつての時代がありましたが、そ…続きを見る
Pedagogical Insights I've Gained through Rearing Salamanders at School
Due to ethical concerns, it is becoming more and more difficult to use wild animals, including wild amphibians,for scientific experiments. This situation encouraged me to develop a reliable method for…続きを見る
九州両生爬虫類研究会第15回長崎大会で口頭発表
九州両生爬虫類研究会の長崎大会が科学総合科学大学附属高等学校で開催されました。これまでは、高校生の発表はポスター発表だけだったので、高校1年生にとっては初めての口頭発表になりました。広島大学から提供していただいている新規モデル生物を使って進めてきたこれまでの研究を「イベリアトゲイモリの飼育と観察」というタイトルで発表させていただきました。これまで研究者中心の発表会でしたが、今回は高校生の参加が4件…続きを見る
ペンギン水族館のビオトープ
長崎市にあるペンギン水族館のエントランスまでの自然体験ゾーンに、長崎の里山を再現したビオトープがあります。四季の生きもの(メダカやアカハライモリなど)を観察できるように設置したということです。 …続きを見る
朝日中高生新聞「最高峰の自由研究」に掲載
以下は、朝日新聞の記者のインタビューから引用です。 ●どんな研究をしたの?  アカハライモリの繁殖期とされていた時期とは異なる、「秋から初夏」という考えに着目し、「なぜ秋から配偶行動を取り始めるの か」という疑問をもとに、研究を始めました。その結果、多くのイモリ属は冬からを繁殖期としているところ、アカハライモリは世界分布で北限の日本の冬に適応するために秋の配偶行動を身につけたということがわかり、…続きを見る
両生類研究センターでイベリアトゲイモリの実験実習
2月2日から4日までの3日間、広島大学両生類研究センターで、山脇有尾類研究所でイベリアトゲイモリを対象にした研究に取り組んでいる高校が大学院生の指導で実習に取り組みました。1日目は研究飼育施設の見学、ホルモン注射、2日目は採卵、人工授精、受精卵からの発生の観察、3日目は、卵へのマイクロピペットを使ってのインジェクション等を体験しました。研究に必要な知識と技術を学ぶことができました。本校では、現在飼…続きを見る
動物の行動をどのように画像解析するか
2023年から2024年末までは、イモリ属の繁殖生態をテーマに取り組んで、JSECに挑戦しました。 繁殖生態の研究では、組織の観察や産卵実験が必要なので動物実験委員会への申請、倫理委員会の審査が難しいことがよくわかりました。 最近では、動物実験に取り組む高等学校が少ないのが実態です。脊椎動物の解剖は学校で実施するのは無理な状況です。「豚の眼の解剖」のように他の場所で殺されて、食肉センターで加工され…続きを見る
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