性教育の実践からSSH事業での「リケジョ」支援へ
「生命科学コース」の誕生とともにスタートしたSSH 事業は、学級通信の情報発信を続けていく過程で性教育の重要性に気づいたことが原点になっている。
2006 年にSSH の指定を受けたときは、女子生徒の理系進学支援を掲げた取り組みは少なかったが、「リケジョ」という言葉が、2010 年頃からメディアで使用され始め、少子化の中で女子生徒に理系進学のメリットをアピールするのに用られたりして、将来の「リケジョ」を増やそうと様々な取り組みも行われるようになった。
「集まれ!理系女子 女子生徒のための科学研究発表交流会」は今年度で8 回を数えたが、大会冊子の表紙は継続して目をあしらったデザインを採用してきた。そのデザインに込めたメッセージ"You are preciousin My eyes"(あなた方生徒は、神の眼差しの中でかけがえのない存在なのである)である。それぞれの生徒がその才能を伸ばし、かけがえのない存在になって欲しいという願いを込めている。教員生活の初めの段階から性教育に関わることによって、性教育を通して、多くの先生方と出会い、生徒と信頼ある関係を築くことができた。と同時に、自分自身の「生き方」を考えさせていただいたことに感謝している。