• ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室

 2023-img068.jpg

大田堯著『自分を生きる教育を求めて』p24-28
 学問にとってたいせつなのは、知識のほかに、そういう知識を獲得するための探求の方法と過程、そして何よりも学問すること、探求することの喜び、だいごみでありまして、学問は、いわば世界を認識することへの恋心にその根をもつというぺきであります。学問上の知識や方法だけでなく、学問することの実感、世界認識への恋心を、身体のなかに入れておくということであります。
 諸君がこの大学でどの程度その恋心を身につけられたか、私にはまだよくわかりません。ことしになって、「探求」という一つのサークルの諸君と話し合いました。そのなかで、細野君と石堂君とは四年生だったはずだから、このなかのどこかにいるでしょう。探求は、私の著作の題名『教育の探究』の一部でもありまして、私のすきなことばの一つです。
 考えてみると人間は、自分の責任で人生を探求するために生まれたようなものであります。イタリアルネサンスのピコ・デラ/・ミランドは、つぎのように言っています。

 「偉大な創造主は、人間の本性をこういうものだと確定しないままにつくり出した。そうして、神は人間にこう告げた。(お前は......自由意志にもとづいて自分の本性を定めよ)」

 人間性とは、その人の責任においてつくり出されるものであります。ですから、学問だけが探求ではありません。人生百般すべて探求であります。なかでも恋愛は、もっとも真剣でおそらくもっともみのり多い人生探求の一つであります。それは自分の内面のもっとも深いところから発する人生探求そのものであるから、愛せられることに満足するようではいけません。それは恋愛の名にも値しません。みずからすすんで選んで愛することのできる、つまり、積極的な人生探求そのものであるのです。
 恋愛は個別的偶然的ですが、学問は計画的組織的なものであり、すべての人びとか一定の方法によって人生探求の実感を獲得するのに好都合なものであります。学問研究は恋愛とともに、青年期にもっともふさわしい人生探求であり、諸君はそれに恵まれた人たちであります。
 諸君の多くは教師になられるのでありますが、その恵まれて獲得した学問探求、人生探求の実感を子どもたちに伝えてほしいと思います。また、そうでない諸君も、職場や家庭のなかにその精神を生かしてほしいと思います。
 子どもたちは未熟ではありますが、それだけに本来探求的なのであります。天性、生まれ落ちたときから弱いヒトの子は、人間になるために、じつに活発に探求しながら、選びながら発達しています。子どもたちの眼の輝きは、主としてその探求欲、探険欲によるのであります。この学問をすることの実感は、おとなにとっては、まさにその子ども心をとりもどし、つねに青年でありつづけ、活気ある人間でありつづけるために必要であります。また、子どもや若ものにとっては、この探求によって生涯にわたる人間的活力の持続と発展の方法を獲得することになるのであります。人間は探求しているかぎり、問題を心にもっているかぎり、生きており、生きがよく、眼が美しいのです。教師になる諸君は、さいわい、目のまえで生きて育つ子どもたちとともに探求してください。子どもたちに恵まれている豊かな探求欲にのって、諸君自身の探求欲を発展させてください。
 こうした人間的活力の源泉ともいうぺき学問的真理・真実の追究も、現実の社会では決してなまやさしいものではありません。その点、大学はある程度庇護された社会です。いろいろなこころみが許され、少々まちがっても寛容に認められる社会です。しかし、これから諸君が出むく実社会はなかなかそうはいきません。少しばかりでも変わった考えに対してはひどくきびしく、まちがいに対しても寛容ではありません。そこは、「探求」が、「自由な探求」が試練を受けるところです。それどころか真理や真実の実現を好ましいものとしない力が、いたるところにはたらいています。利己的営利に走る人たち、さまざまの権力欲がはたらいています。国家もまたじつに強大な権力でありまして、その権力を持続するために、しばしば真理・真実をまげてきました。それをめぐつて、今日もじつにむずかしい問題が教育界には山積しています。
 諸君は、どのようなばあいでも、あくまで子どもが人間らしい人間に育つために、真理に学び、真実を探求すること、教育における真理探求の自由をいかなる力の介入からも守るために、誠実な努力をかたむけてほしいと思います。それが大学というところで学問をし、真理について学んできたものの、国民大衆に対する最大の義務であります。諸君は、事実、真理・真実の前にあくまで謙虚でなければなりませんが、これを犯すものに対してはきびしくかつ頑固に抵抗しなけれほなりません。諸君の真理探求の自由を守る良心が、子どもの発達を保障し、日本の民衆の平和な未来を保障するのであります。

 1989年発行の本の中で、大田堯が都留文科大学の学長をつとめたときの卒業生に向けてのメッセージで、「探究」の大切さを語っている。もちろん、これ以前にも語られていたはずで、探究は教育のキーワードであることは,今の社会においても変わっていないと思う。

  • 投稿者 akiyama : 15:25
岡山市北部のセトウチサンショウウオ
厳しい寒さの毎日ですが、フッと思いつき岡山市北部のセトウチサンショウウオの産卵地へ行ってみました。岡山県内では唯一廃坑内で産卵が見られる場所です。冬眠中のキクガシラコウモリ48個体・セトウチサンショウウオのオス6個体が見られました。残念ながら卵のうは確認できませんでしたが、明らかに産卵行動が見られました。春は近そうですね。(by 山田 勝) …続きを見る
山脇学園 成人式の日に同窓会
成人の日。いつも通り、地下2階の研究室でイモリの餌やりをして、夕方帰ろうとしたら、グラウンドに成人式の服装を身にまとった人たちがいました。成人式の日にあわせて、成人を迎える卒業生に集う会を開催しているということでした。 …続きを見る

2023年 年賀状

2023年1月 1日

2023年 年賀状
新春 旧年中は大変お世話になりました。 理科教員養成の仕事を終え、今年度は、都心にある中高一貫の女子校で、生徒の科学研究の指導をしています。まったくの新天地なので、実験ができる環境を整えながら、少しずつ有尾類をテーマにした研究に取り組んでいます。教育現場で働くのはもう少しだと思いますが、よろしくお願い致します。令和五年 元旦 女子校の体育祭の風景 生徒がミクロトームで切片を作成 イモリについて…続きを見る
12月1日 岡山県中部でセトウチサンショウウオの繁殖地で雄が入水
今日は、そろそろセトウチサンショウウオの入水が見られるかもしれないと、少し期待しながら県中部の産地へ出向き、草刈等のメンテを行いながら水路の石の下を確認しました。 待機オス1個体の入水が認められました。(by 山田勝) …続きを見る
岡山県北部ではヒダサンショウウオはすでに来春の産卵場所に移動
渓流内には冬眠前のナガレタゴガエルが確認されましたが、少し大きめの転石下には、初春の産卵を意識したヒダサンショウウオの成体(雄)も見られました。さらに、渓流沿いの廃坑内ではモモジロコウモリ・キクガシラコウモリが冬眠モードに入っていました。 小さな生き物たちの冬越しが始まったようです。(by 山田 勝) …続きを見る
岡山県北部のナガレタゴガエルが冬眠
ナガレタゴガエルの生息地に入りましたら渓流内の転石下に入水前の個体が確認されました。これから春先までの長い冬眠・産卵行動に向かうのでしょう。By 山田勝…続きを見る
『さとりをひらいた犬』を読了
『さとりをひらいた犬』を読み終えました。本当に自由に生きるには、どのような視点で"自由"を考えるのか。 著者の心不全、癌と病魔と戦って死の淵までいった経験が書かせたメッセージだと思って、読ませていただきました。これから『さとりをひらいた犬』を読まれる人は、これ以降はネタバレになるので、楽しみをとっておくためには、読まない方がいいかもしれません。 p351より、「ほんとうの自由とは、外側の何かから…続きを見る
紀要15号(2022年3月31日発行)掲載論文の題目一覧
17年ぶりに、清心中学校・清心女子高等学校の『紀要』が発行されました。紀要15号は、2006年度から2015年度まで文部科学省スーパーサイエンス事業2期10年間の教育プログラムの実践内容の一部を紹介する目的で企画されました。 内容を十分に理解していただけるまとめのレベルには達していませんが、公開させていただきました。冊子が必要とされる場合は、清心女子高等学校(電話086-462-1661)に請求…続きを見る
第3回高校生両生類サミットの案内
「集まれ!理系女子」女子生徒による科学研究発表Web交流会 ~第3回高校生両生類サミット~ 目的: ①女子高校生の理系進学を推進する。 ②日頃の高校生の科学研究の成果の発表を通して、地域を超えた研究交流を行い、理系女子生徒間の友好・仲間意識を深める。 ③オンラインによる発表会を設定することで、全国の理系女子の研究のネットワークの拡充を図る。 ④研究テーマを両生類に絞ることで、深い内容まで踏み込…続きを見る
フランクルの言葉「人間は、人生から問いかけられている」
○フランクル『夜と霧』より 人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなく、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。そのことをわれわれは学ばねばならず、また絶望している人間に教えなければならないのである。 ○フランクル『医師による魂の癒し』より 人間が人生の意味は何かと問うに先立って、人生のほうが人間に問いを発してきている。だから人間は、本当は、生きる意味を問い求め…続きを見る
生徒の保護者がミクロトームの使い方を指導
サイエンスクラスの生徒の課題研究が1学期はなかなか時間が取れずに、進展しなかった。さらに、7月になって、指導する私が心不全とコロナ感染で5週間も入院してしまったのだから、手の施しようがなかった。とにかく、生徒には、私が3月に持ち込んだ動物たち(オオイタサンショウオとアカハライモリ、アマミシリケンイモリ)の世話をしてもらい、負担をかけただけだった。 大学の自分の研究室から顕微鏡や超低温冷蔵庫、インジ…続きを見る
『実践 生物実験ガイドブック』EPUB版発売
本がよく売れて、在庫がなくなりつつあるのですが、再販はコストの面で合わないとようで、デジタル版(CD版)が出版社から執筆者に送られてきました。 EPUB版の方はアマゾで発売されるということです。PC用の専用アプリ上で閲覧可能で、タブレットでの利用に便利なようにしてあるということです。 2020年9月17日発行 生物の科学遺伝別冊No.24「実践生物実験ガイドブック・実験観察の勘どころ」(エヌ・テ…続きを見る
ダニング・クルーガー効果
ダニング・クルーガー効果とは「能力の低い人が、自分の持っている能力を過大評価すること」をいう。自分の能力を客観的にみること(メタ認知)ができないため、周りから「能力が低い人」と評価されていても、本人は「自分には能力があり、自分はできる人」だと思い込んでいる。 会社などの組織でイエスマンで自分の周りを固めるとダニング・クルーガー効果に陥りやすい。 経営陣をイエスマンで固めてしまうと、間違った決定を…続きを見る
『はっけん!イモリ』発行
2022年8月1日に、日本のいきものビジュアルガイドの一冊として、緑書房から『はっけん!イモリ』が発行されます。写真は関慎太郎さんの撮影で、楽しい画像がいっぱい掲載されているので、楽しむことができます。 P140から144の「自由研究のすすめ①」で、「よく観察し、わいてくる疑問を大切にしよう」のページを執筆させていただきました。 …続きを見る
文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する制度のことである。SSHと略記される。2002年(平成14年)度に構造改革特別要求として約7億円の予算が配分され、開始された。 目的は「高等学校及び中高一貫教育校における理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発、大学や研究機関等との効果的な連携方策についての研究を推進し、将来有為な科学技術系人材の育成に資する」とされている。 【年…続きを見る
梅雨、カエルの産卵の季節
今日はカエル天気に我慢ができなくて、気がついたら長靴を積んで県東部へ向かって車を走らせていました。 やはり現場にはドラマがあり、今シーズン初のモリアオガエルの産卵シーンを見ることが叶いました。 どうやら昨夜来の雨は、モリアオ産卵の第二のピークだったようです。 また、ヤマカガシにしては地味な黒色タイプに出会い(ヤマカガシのバリエ-ションの多さには参ります)、 おまけにシュレーゲルアオガエルとアトジロ…続きを見る
動物飼育室の水廻りが整備
4月1日に着任して、動物の飼育室を準備していただいていたのですが、コロナ禍で機材の調達がなかなかできなくて、流しの設置すらできていませんでした。サンショウウオとイモリを生物室に置かせていただいて、幼生飼育の水は、生物教室から動物飼育室に運んでいましたが、やっと水道がつかえるようになって少し楽になります。 …続きを見る
岡山県南部、雨上がりに観察したカエルたち
今日は雨上がりで、モリアオガエルに加えてカジカガエルも気になり朝方5時過ぎから定点を徘徊していました。県南部のモリアオガエルにつきましては、どうやら第一波が来たようです。カジカガエルの産卵ピークまではあと1週間前後でしょうか。 カジカガエルは水中産卵ですが、1卵塊しか確認できませんでした。(by 山田 勝) 写真 上の3枚(カジカガエル・赤磐市)・4枚目(モリアオガエル・和気市)・一番下(シュレー…続きを見る
岡山県北は小雨。ヒバサンショウウオとの出会い
今朝方、目覚めましたら雨がやんでおりついつい県北へ走ってしまいました。 ヒバサンショウウオの産卵確認をしたかったのですが、オス:4個体、卵のう:4対を観ることができ安堵しました。周辺はまさに早春という感じで、これから本格的な春がやってくるようです。(by 山田勝) …続きを見る
1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

このページの先頭へ