• ぼうぼうどりの生物教室
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文部科学省が科学技術系人財の育成の教育プログラム開発をおこなう学校を支援する事業(SSH)事業を2002年から始め、生徒の科学研究が推進され、その成果を受けて、2017年の新学習指導要領で、「理数探究基礎」と「理数探究」が新設されました。目標は、「数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を組み合わせるなどして、課題を解決するために必要な資質・能力を育成すること」になっています。それゆえ、科学研究に関連する実験の機会が増えています。これまで実験は担当教員に任され、動物の解剖や飼育についても深く検討されることなく実施されてきました。両生類や魚類については国内ではペットに該当せず、動物実験の実施について是非を確認する必要はありませんでしたが、国際的な科学研究発表会(ISEF)への参加する場合は、SRC条件を満たすか必要があるということで、あらためて動物実験についての規定が中等教育学校でも必要になってきたと判断した経緯があります。
本校でも、将来生命科学分野で活躍する可能性のある生徒の将来につながる教育を提供するために、中等教育学校における動物実験全般についても規程に則った実験ができる環境を整備する必要があると判断しました。そして、大学などの研究機関の規定や日本実験動物学会の指針などを参考に動物実験規程を定めることにしました。
高校における動物実験規程の導入は、現段階では事例は少ないですが、実際の授業や研究活動の実践を想定して、学識経験者や獣医師の助言を受けながら、中等教育学校に現段階で最も相応しい規程を作成しました。

  • 投稿者 akiyama : 12:58
動物実験委員会 ④動物倫理の議論で重視されること
畜産動物は、最終的に人間に殺されて食べられますが、生きている間の福利の向上を目指しています。これは現状で殺処分を避けるための取り組みの対象になっている犬や猫とは異なります。畜産動物も内面的な豊かさをもつという点には違いがないのに、犬や猫と扱いが異なるのはおかしいという意見もあると思いますが、犬や猫と異なり身近に接することが少ないので、その内面を考慮する機会がこれまでなかったかもしれません。動物福…続きを見る
動物実験委員会 ③動物倫理を考えるための視点
第一に、動物を個々の存在としてみる捉え方が大切です。人間は生まれながらにして、誰からも侵されない権利として基本的人権をもっています。私たちが、個々の動物の生きる権利をどのように考えるかという視点です。動物を種全体として捉えて、自然環境や生態系の保全の目的の一部とするのは環境倫理で、本質的に動物倫理と異なります。私たちの行為によって、個々の動物に何がもたらされるかを考えなければなりません。 第二に…続きを見る
動物実験委員会 ②動物倫理を考える
動物倫理は、基本的に人間に対する行為の倫理的是非について検討することを念頭においていますが、動物を倫理的な配慮の対象にするので、動物に対する人間の行為や制度の是非が問われます。 幸不幸の最も基本的な判断基準は快楽と苦痛で、動物の苦痛を避けるように配慮する必要があるということです。人間が自らの利益のために、一方的に動物に苦痛を与えてはならないというのは当然で、動物を殺して食べる、毛皮にする、狭い檻…続きを見る
動物実験委員会 ①動物を取り巻く社会状況
犬や猫の殺処分については、社会的な背景を受けて、法律改正が進んでおり、「動物の愛護及び管理に関する法律」の2012年改正(次回改正予定は2018年)では、自治体が、犬猫の引取りをその所有者から求められたときに、相当の事由がない場合には「引取りを拒否することができる」と定められています。また、自治体が殺処分を避けて、引き取った犬猫の返還や譲渡に努めており、保護された犬や猫を愛護センターや譲渡会を通…続きを見る
何故、山脇有尾類研究所で動物実験規程を作成したか
私たち人間は多くの動物と共に生活しています。犬や猫などの伴侶動物は、人間の生活圏で生き、人間と密接な関係を築いています。また、豚や牛や鶏といった畜産動物や実験動物は、生きた姿を目にする機会は少なくても、食料や薬の製造、科学技術の開発などに利用される形で、人間の日常の生活に関わっています。 動物を単なる「道具」・「手段」・「物」として人間の都合で好き勝手に利用してきたかつての時代がありましたが、そ…続きを見る
Pedagogical Insights I've Gained through Rearing Salamanders at School
Due to ethical concerns, it is becoming more and more difficult to use wild animals, including wild amphibians,for scientific experiments. This situation encouraged me to develop a reliable method for…続きを見る
九州両生爬虫類研究会第15回長崎大会で口頭発表
九州両生爬虫類研究会の長崎大会が科学総合科学大学附属高等学校で開催されました。これまでは、高校生の発表はポスター発表だけだったので、高校1年生にとっては初めての口頭発表になりました。広島大学から提供していただいている新規モデル生物を使って進めてきたこれまでの研究を「イベリアトゲイモリの飼育と観察」というタイトルで発表させていただきました。これまで研究者中心の発表会でしたが、今回は高校生の参加が4件…続きを見る
ペンギン水族館のビオトープ
長崎市にあるペンギン水族館のエントランスまでの自然体験ゾーンに、長崎の里山を再現したビオトープがあります。四季の生きもの(メダカやアカハライモリなど)を観察できるように設置したということです。 …続きを見る
朝日中高生新聞「最高峰の自由研究」に掲載
以下は、朝日新聞の記者のインタビューから引用です。 ●どんな研究をしたの?  アカハライモリの繁殖期とされていた時期とは異なる、「秋から初夏」という考えに着目し、「なぜ秋から配偶行動を取り始めるの か」という疑問をもとに、研究を始めました。その結果、多くのイモリ属は冬からを繁殖期としているところ、アカハライモリは世界分布で北限の日本の冬に適応するために秋の配偶行動を身につけたということがわかり、…続きを見る
両生類研究センターでイベリアトゲイモリの実験実習
2月2日から4日までの3日間、広島大学両生類研究センターで、山脇有尾類研究所でイベリアトゲイモリを対象にした研究に取り組んでいる高校が大学院生の指導で実習に取り組みました。1日目は研究飼育施設の見学、ホルモン注射、2日目は採卵、人工授精、受精卵からの発生の観察、3日目は、卵へのマイクロピペットを使ってのインジェクション等を体験しました。研究に必要な知識と技術を学ぶことができました。本校では、現在飼…続きを見る
動物の行動をどのように画像解析するか
2023年から2024年末までは、イモリ属の繁殖生態をテーマに取り組んで、JSECに挑戦しました。 繁殖生態の研究では、組織の観察や産卵実験が必要なので動物実験委員会への申請、倫理委員会の審査が難しいことがよくわかりました。 最近では、動物実験に取り組む高等学校が少ないのが実態です。脊椎動物の解剖は学校で実施するのは無理な状況です。「豚の眼の解剖」のように他の場所で殺されて、食肉センターで加工され…続きを見る
友人の平山諭先生(故人)の提唱した「セロトニン5」
平山諭先生(倉敷市立短期大学教授)は、総合的な学習の時間として1999年に開講した授業「生命」で、脳の発達、ドーパミン、セロトニンなどの働き、人間関係のトラブル、適応障害など、心理学医学の知識を高校生にもわかりやすく解説していただきました。 先生との縁で、私も2005年から倉敷市立短期大学の保育学科と服飾デザイン学科に「生命科学」の講義を12年間させていただきました。退職された後は疎遠になってい…続きを見る
「愛され続ける人の特徴」の各項目への返答
facebookで、「愛され続ける人の特徴」が掲載されていた。私は騙されやすいのか、このような教訓ものを読むと「そうでなければならない」と強制されている気分になってしまうので、逆に各項目に自分なりの返答を考えてみました。 ・適度な距離を保てる → 確かに大学時代の友人とも同じ下宿になったときに気まずくなったね。夫婦もかな。 ・駆け引きをしない → 損得勘定で相手の出方によって対応を変えるこのが経…続きを見る
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ホルトフレーター液は、カエルなどの両生類の胚や組織を扱う際に使用される生理食塩水の一種です。この溶液は両生類の体液と浸透圧が近くなるように設計されており、胚の発生実験などで用いられます。 一般的なホルトフレーター液の成分 (1リットル当たりの標準的な組成) 塩化ナトリウム(NaCl)  3.5 g 塩化カリウム(KCl)   0.05 g 塩化カルシウム(CaCl₂) 0.1 g …続きを見る
オオイタサンショウウオ繁殖前の自宅池
毎年、オオイタサンショウウオの卵発生の観察や繁殖実験に使った後の個体を自宅の人工池に放流していたら、いまでは毎年産卵が観測できるようになった。今年も2月末から3月には産卵されると思うので、観察しやすいように産卵前に人工池の掃除をこの時期に行うことにしている。 …続きを見る
SSH第4期4年次 ノートルダム清心女子生物教室の風景
ノートルダム清心学園清心女子高校の生物教室。JSECの最終審査進出常連校。昨年今年世界大会ISEFの日本代表を輩出。 1983年4月から2016年11月まで勤務した学校で、2006年から2015年まで第1期・第2期SSH主任をした。現在SSHは第4期4年目になっている。当初から科学研究の設備を充実させる方針で、生徒が大学並みの機器を使って研究できる環境が整備整備されている。 …続きを見る
明けまして、おめでとうございます。
新しい年を無事に迎えることができました。 2025年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。 3年前に身体を壊して不安でしたが、なんとか回復しつつあります。 これまで、公私にわたって多くの友人に助けていただきました。感謝しております。 …続きを見る
The Heart Sutra as recited in the Triratna Buddhist Community
The Bodhisattva of Compassion, When he meditated deeply, Saw the emptiness of all five skandhas And sundered the bonds that caused him suffering. Here then, Form is no other than emptiness, Emptin…続きを見る
JSEC「科学技術振興担当大臣賞」受賞が朝日新聞朝刊で紹介
2024年12月24日朝日新聞朝刊に掲載されました。 【研究目的】 イモリ属の仲間は、自然に恵まれた水辺に近い湿地帯に生息している。近年、水田や山の側溝のコンクリート化や土地の造成工事での埋め立ての影響を受けて、生息数が激減しており、準絶滅危惧種(環境省レッドリスト)に指定されている。 希少野生生物の保護の観点から考えると、その種の繁殖生態の知見を得ることは最も重要である。本研究では、「日本の両…続きを見る
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