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「生命科学基礎」 国立感染症研究所 津田良夫先生

2010年2月 8日

 蚊の生態を調べる昆虫研究者として、感染症の研究に関わっている津田先生から昆虫の生態研究の方法、具体的な蚊の生態、蚊が媒介する感染症、鳥マラリアの感染率などについて話していただいた。

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講義中の津田先生

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蚊はどこで繁殖しているか

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蚊にもいろいろな種類がいる

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蚊の日周期の行動

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全国の鳥類でのマラリア感染率

【生徒の感想】
 先生がはじめに自分がどのような研究をしているのか、なぜ研究をはじめたのかなどを話して下さったので先生の講演にはいりやすかったです。遠くの自然、近くの自然という言葉を使って自然の大切さを新たな視点から話してくださり、新しい知識が身につきました。
 蚊といえば、人の血を吸うものというイメージしかなかったので、先生から出雲平野には鳥の血を吸っている蚊がほとんどだと聞き驚きました。また、鳥以外にもいろんな動物の血を吸うことも知りました。
 蚊を写真などで近くで見たことがなかったので、他の虫がはじめにスクリーンに出た時、すっかり蚊だと思ってしまいました。蚊は後ろ足が上がっていたり、刺す針が口にあるのが他の虫と違う特徴だそうです。刺す針が口にあるのは分かるのですが、どうして後ろ足が上がっているのだろうと不思議に思いました。ユスリカという血を吸わない蚊がいることをはじめて聞きました。世界中に約3700種類、日本中に約130種類も蚊がいることに驚きました。これからまだ人を刺さない蚊がたくさん発見されると思うとおっしゃっていたのでどんな蚊が発見されるのか楽しみです。
 蚊の体の構造がどうなっているのか気になっていたので今回具体的な図で見ることが出来て良かったです。どういった経路でマラリアなどが人にうつるのか考えたこともなく、中腸に入り、血液に入ってうつると聞き納得できました。
 蚊は二酸化炭素を目印にして血を吸っていることに驚きました。これをトラップに応用しているところがすごいなあと思いました。今回の講演は、身近な蚊という生き物ひとつをとても奥深いところまで話して下さったので、お勉強というよりは私の興味をそそる講演だったように思います。

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