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清心中学校・清心女子高等学校の展望 保護者対象アンケート

1999年5月31日

④保護者対象のアンケートについて
 約半数が教育費についてあまり負担を感じていないと答えている。公立中学校などで、なるべく生徒を部活動などさせて学校で面倒を見て欲しいなどの要望が強い。今回、保護者が学校へ何を期待しているかを把握すべく設問をつくったが、全体的に学校へあまり依存していない傾向が感じられた。長く学校に居させて欲しいという希望は少なく、また、もっと宿題を出せとも、勉強についていけないのは教え方が悪いからとも、言わない立場で、一方で勉強は学校だけで十分ではないと考えている。これらのことだけから判断すると、学校に依存していない、さらに言えば学校に期待していないとすら感じられる保護者像が浮かび上がってくる。昨今、問題になっているのは、「しつけ」などの家庭教育の役割まで学校の中に取り込まざるえない状況で、授業が成り立たなっていることが多いのではないだろうか。教員の立場から刷ると、一般の学校に比べ、一見「やりやすい」保護者といえようか。
 ただ「成績が下がった時は個人的に指導して欲しい」が8割いる(保護者の立場からすれば当然かもしれない)。うがった見方をすれば、教育の名のもとに様々な強制的全体的集団指導が行われることは大きなお世話であるが、個人的には、細かく関わって欲しいというふうにも見えないことはない。個人指導とか教育の多様化が叫ばれる趨勢にありながら、現状の学校教育では集団指導をするしかない側面もある。また、別次元の問題として、民主的な集団づくりや集団の中で生きる力をつけることが、学校教育の目的の一つと考えるならば、それに対して本校では個人主義に流れている保護者からの理解や協力を得にくいといった事態が生じないでもないと言える。
 子どもの将来については専門性をもった職業で活躍して欲しいと考えており、本校の教育に最も期待することは「自立した人間になるための女子教育」としている。自分で前向きに生きていって欲しいと、平凡ではあるが常識的かつ一般的な願いを子どもに対して持っているということがうかがえる。

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