ホーム » 学校紹介 » グローバル教育 » 国際交流プログラムの概要
清心では、海外に行くことがとても珍しいと思われていた1982年から、生徒を海外に派遣し、また海外からの留学生を積極的に受け入れてきました。その結果、多くの卒業生が、「世界で羽ばたく清心なでしこ」として、語学・医学・教育・芸術などのさまざまな分野で世界を舞台として活躍しています。
中学校では1年生で英語学習の基礎を確立し、2年生では英会話合宿に参加します。校内クビリーホールを使用して英語だけの生活を2泊3日で体験することによって、実践的な英語力を身に付けます。3年生はオーストラリア研修に出かけます。クイーンズランド州のブリスベン市での2週間のホームステイを経て、英語を使える喜びを味わいながら英語圏での異文化体験やオーストラリアならではの自然環境を学習します。
高等学校には、アメリカの姉妹校・交流校への留学プログラムがあります。これまでに参加した生徒は500名以上にのぼります。またアメリカの姉妹校や交流校を始め、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど英語圏の国々に、1年間の長期留学をすることも出来ます。帰国後は、TOEFL、TOEIC、英検1級などに挑戦し、留学前よりレベルアップした英語の力を測ります。帰国生は「グローバル人材」として高く評価され、文系・理系を問わず、国内外のハイレベルな大学への進学を実現しています。
短期留学生の受け入れプログラムは1990年から開始しています。アメリカのブレア・ハイスクール、ノートルダム・サンノゼ・ハイスクールからの留学生を毎年6月に受け入れており、生徒はホストファミリーとして関わることが出来ます。日本にいながら異文化体験ができる絶好のチャンスということで、このプログラムは生徒や保護者の間でとても人気があります。長期留学生の受け入れでは、タイ、ニュージーランド、フィンランド…とさまざまな国から生徒がやってきます。留学生の日本語習得と日本文化の吸収にかける真摯かつ貪欲な姿勢に、周りの生徒もよい刺激を受けています。
長い歴史を誇る本校の国際理解教育の今後のねらいは2つあります。1つは、清心で学んだ英語をツールとして、広く世界の人々に日本の文化や現状を発信できる力を育成すること。もう1つは、地球上の人間はみな兄弟姉妹というカトリックの教えに基づき、災害や戦争などで困難な状況にある世界中の人々を支援したいという気持ちを募金活動など目に見える形で実践する力を育成することです。
これからも、多くの生徒たちが、地域の皆様に支えられながら、地球規模で活躍し社会に貢献できるよう、新しい時代に即応できる新しい形の国際理解教育を模索していきます。
中学3年生は、毎年夏にオーストラリアでの英語研修と生活体験を約2週間の日程で行っています。滞在地は、オーストラリアのブリスベン市です。生徒たちが滞在する7月、オーストラリアは冬まっただ中。暑い日本を飛び出して冷たい空気に包まれた瞬間、生徒は異国での生活を思い、気持ちを引き締めるようです。
1人1家庭という恵まれた環境でのホームステイは英語を学ぶのに最適です。友達や先生に会えるのは英語学校のみ。優しく迎えてくださるホストファミリーと会っても、しばらくは緊張がほぐれません。元気が自慢の生徒の顔が、不安でこわばることもしばしばです。しかし、それも最初のうちだけ。人と人とのやりとりで、言葉を使うのはたった数%だけだといいますが、生徒の様子を見ているとそれも納得します。難しい英単語やかっこいい言い回しを知らなくても、「伝えよう」という気持ちと「理解しよう」という気持ちがあれば、わかり合える・・・生徒達はホストファミリーとの絆を築くなかで、異文化を受け容れる姿勢を身に付けていきます。
ブリスベンでは毎日、午前中に英語学校(シャフストン・インターナショナルカレッジ)でレッスンを受け、午後はさまざまなアクティビティに出かけます。
現地学校との交流や英語でのクッキング講座、教会見学、高齢者施設への訪問など、毎日違ったプログラムが用意されています。
オーストラリアならではのアボリジニ文化体験、コアラ保護区の見学なども有り、大変充実した内容になっています。また、環境学習の日には、世界遺産の多雨林での環境学習や動物園・植物園見学などを行い、オーストラリアの広大で独特な自然を自身の身をもって体験することができます。
「不安だから行きたくない!」といっていた生徒が、きまって「帰りたくない!」と大泣きするのが、修了式とフェアウェルパーティーです。ホストファミリーも来場し、あたたかな雰囲気の中で研修の終わりを惜しみます。
日本の我が家と同じようにはいかない。わがままばかり言っていられない。そんな環境に身を置くからこそ、生徒は視野を広げ、少し成長できるのだと思います。
オーストラリア研修は一生の宝物になる。帰国した生徒の表情がたくましくなって、ひと回り大きくなったようなようすを見て、いつもそう感じます。
アメリカにある姉妹校に約2週間短期留学するプログラムです。人数制限があるので、希望者は、選考試験(筆記・面接)を受ける必要があります。参加が決まったら、引率の先生を中心に、事前学習・事前準備を重ねます。
このプログラムは、7月下旬から約2週間行われます。ブレアはアメリカの中央に位置するネブラスカ州の北東部にあります。生徒たちが授業を受けるブレア・ハイスクールは、州の境であるミズーリー川近くにあり、自然に囲まれた環境にあります。気候は日本とほとんど変わりがないのですが、湿度が低いため日陰に入れば涼しく、また突然雷雨になることもあります。
プログラムは朝9時ごろから夕方の4時半ごろまで行われ、生徒たちは教室で英語の慣用語やアメリカの文化についての授業を受けます。また、ホストファミリーと野球観戦や動物園に行くなど、ブレア近郊の名所の観光も含まれています。また、この時期のブレアは夜の9時頃になってやっと暗くなり始めるため、その日のプログラム終了後、ホストファミリーがショッピングや映画、釣りなどに連れて行ってくれます。のんびりとホストファミリーと過ごす時間もあり、充実した毎日を送ることができるのが魅力です。さらに、毎日の出来事を日記(ジャーナル)にして翌日提出するという宿題もあり、スピーキングだけに重点をおかず、ライティングなどの指導もしてくれます。プログラム最終日にはフェアウェルパーティーが行われ、生徒たちは自分たちが作った日本の料理(肉じゃが・焼きそば・お好み焼きなど)をホストファミリーやブレア・ハイスクールの先生たちに振舞います。また、このパーティーでは、プログラムに参加した感想やホストファミリーへの感謝の気持ちをスピーチしたり、自分たちで司会をしてビンゴゲームを行うなど、上達した英語を披露する機会もあります。
ブレア・ハイスクールの先生たちが用意してくださるプログラムは、生徒たちを満足させ、短い期間であっても一生忘れることのできないものにしてくれます。また、日本とは何もかも違う環境で英語を話すという経験自体が生徒たちに刺激を与え、もっと英語の勉強をしようとする姿勢をも植え付けてくれます。
英語が好きで話をしてみたい人、アメリカでの生活を体験したいという人はぜひこのプログラムに参加してみてください。期待を裏切ることはないでしょう。なぜなら、帰国当日空港で、学校の先生やホストファミリーが見送りに来たとき、生徒たち全員が別れを惜しんで泣いていたからです。
本校では、毎年、アメリカにある姉妹校や交流校から短期留学生を受け入れています。留学生はそれぞれ、本校生徒の各家庭をホストファミリーとして、日本の文化や習慣に直接触れる貴重な体験をします。特に、ホストファミリーと過ごす土日は、お互いを知るよいチャンスのようです。また、学校では、特別に組まれたプログラムに基づいて、日本語や日本文化体験を行っています。
アメリカ・ネブラスカ州にある姉妹校、ブレア・ハイスクールと、ミルウォーキー州にある交流校、マーティン・ルーサー・ハイスクールに1年間留学するプログラムです。応募資格を満たす希望者は、翌年の夏休みに出発するため、前年の9月ごろに選考試験(筆記・面接)を受ける必要があります。出発までに、単位認定留学か休学留学かを決定し、ビザの取得、免疫証明の取得などと合わせて英語力のアップに努力するなど、準備期間の1年も忙しく過ごすことになります。