柴田トヨ著 詩集『くじけないで』p82-83より。
朝はくる
一人で生きていく
と、決めた時から
強い女性になったの
でも 大勢の人が
手をさしのべてくれた
素直に甘えることも
勇気だと わかったわ
(私は不幸せ・・・・・・)
溜息をついている貴方
朝はかならず
やってくる
朝陽も
射してくる筈よ
2010年12月31日、NHKのドキュメンタリー番組で、99歳(1911年6月26日生まれ)の詩人が紹介され、大きな話題となりました。彼女は1992年に夫と死別し、2013年1月20日に宇都宮市内で老衰のため101歳で逝去されました。
白寿を迎えて出版された処女詩集は、150万部以上を売り上げました。その詩集の最後には「夢=自分の詩集が翻訳され、世界中の人に読んでもらうこと」と記されています。今では、その「翻訳され」という願いも、ChatGPTに「韻を踏んだ形で」と依頼すれば、実現できるようになりました。
The Morning Will Rise
I chose to walk this road alone,
and in that choice, my strength was grown.
Yet countless hands reached out to me,
and taught me what true courage be--
to lean, to trust, to softly stay,
not hide my heart and turn away.
("I am unhappy..." you confess,
your sigh a mark of loneliness.)
But morning comes, it never dies,
its tender light will always rise.
The sun will break, the shadows flee,
and dawn will shine eternally.
どうでしょうか。「朝は必ず来る、朝陽も射してくる筈よ」の表現が最初は、"But morning always comes,and surely the sunlight will shine through again."でしたが、韻を踏むようにいう指示で、上のような表現になっています。
この記事の写真は、7月16日に北海道を訪問した時の夕日(朝日ではない)です。70歳になろうとしている私は穏やかな夕日を味わうのが好きになりました。