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EDTA溶液の調整

2024年4月 3日

EDTAの正式名称は、Ethylenediaminetetraacetic acid(EDTA・2K 分子量=404.25)です。
EDTAは金属イオン(2価)のキレート剤として有名です。キレートとは「錯体」と呼ばれる結合状態を金属イオンとの間で作ることで金属イオンをあたかもEDTA内に吸収してしまう状態をいいます。
つまり、EDTAは溶液中の金属イオンを根こそぎ奪っていく性質をもっているということです。生体内のいくつかの酵素では金属イオンが不足すると働かないことから、EDTAのキレート効果で酵素を働かないゆおにさせることができます。例えば、DNAの電気泳動バッファーにEDTAが入っているのもDNA分解酵素を不活化させるためです。細胞破砕バッファーにEDTAが入っていることも酵素を働かないようにさせるためです。

EDTA.jpg

調整方法(0.5Mを500ml作成)
① EDTA粉末(101g)を超純水400mLに入れ撹拌
② 水酸化ナトリウム溶液を少しずつ入れpHを測定
③ 完全に溶解したところで、pHを8.0に合わせ500mLにメスアップ
④ 必要であれば、オートクレーブ滅菌を行い、室温にて保存

血漿を採取するときは、採血するときは、まず注射器でEDTA液を吸って、シリンジの内面をコーティングしておいてから、採血し、EDTA溶液を500μl入れたエッペンドルフチューブに移しています。その後、遠心分離機にかけて、上澄みを採取しまています。生化学検査では、EDTA-2Kが試薬の働きを邪魔するのでヘパリンリチウムが使われます。

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