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自然では雑草や虫でも一つとして無駄なものはない

2020年7月25日

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2020年7月18日から一泊二日で座禅会に参加しました。
座禅を体験した後で、座禅のことをインターネットで、臨済宗正眼寺の住職山川宗玄さんの「天地に愛される生き方」という話を見つけました。
山川さんは、「NHKこころの時代」で、"座禅の知恵を学ぶ"で6回の講座を担当されています。学生時代は、埼玉大学理工学部で物理を学ばれていた方です。

山川さんは、台湾で自然農法の先生のお宅を訪ね、そこで「一般に畑の野菜、ナスやトマトに虫がついて食べたりするけれども、何故だかわかりますか」と聞かれたそうです。
「それはその野菜が好きだからでしょう」と山川さんは答えました。
しかし、自然農法の先生は、そうではなく、虫が本当に好きなのは草だと言われました。
自然農法では、作物が育つ間は、自然に育ってくる草を刈らないそうで、作物と同じくらいに草が伸びると、虫はトマトやナスに見向きもせず、草を食べるそうです。
それを知らずに草を刈ってしまうから、虫は止むを得ず野菜を食べてしまうそうです。
しかも、虫の好みも様々で、種類によって草の好物が違い、したがって無駄な草は一つもないということだそうです。

山川さんは、この話を聞かれて、僧堂でも一般社会でも、人を指導する上では同じであると、目から鱗が落ちる思いでした。自然では雑草や虫でも一つとして無駄なものはなく、「お前は気に入っているから、ここにいなさい」、「お前はこの場所に合わないから出ていけ」、といったような発想は、実はなにも育てていないということになると、おっしゃっておられます。

この話の中で、「虫の好みも様々で、種類によって草の好物が違い、したがって無駄な草は一つもない」という言葉が印象でした。学校は、"人を育てる場所"です。"平等"を重視する時代から"多様性"を重視する時代へ。新しい学習指導要領の内容が来年度(2011)から中学校で、再来年度(2022)から高等学校で実施されます。
学校教育のあるべき姿を求めて、模索は続きます。

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