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本棚から久しぶりに取り出した絵本

2014年2月 9日

昨日の雪で、外に出られなかったので、久しぶりに部屋で時間を過ごした。ふと本棚の卒業生からもらった絵本「人間なんてさびしいね」を手に取ってみらた、こんな詩を見つけた。作者のやなせさんは、昨年93歳で亡くなられている。この絵本に14刷1983年9月20日とあるので、手にして30年、その教え子も50歳近いかもしれない。

     えくぼの歌        やなせたかし

  泣きたいとき私がまんするの
  私は泣くのがにあわないの
  私は えくぼがあるから
  かなしいときも
  笑ったような顔になるの
  いつもにこにこうれしそうねと
  みんないうけど
  笑った顔になるの
  えくぼのてまえがまんしてるの
  ひとりで こっそり泣けば
  私のえくぼにたまる涙
  泣きたいとき私がまんするの
  みんな私のきもちもしらずに
  私はえくぼがあるから
  かなしいことの
  ない娘と思われているの
  いつもほんとうに うれしそうねと
  だれもいうけれど
  えくぼのてまえがまんしてるの
  ひとりで こっそり泣けば
  私のえくぼに たまる涙

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