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実際に“触れること”が科学的思考を育てる③

2013年5月18日

女子生徒に自然体験が少ない
 日本では、社会全体が女性の社会参加に消極的であったという歴史を反映して、科学技術分野での女性の活躍が極めて少ないという特徴がある。平成14年度文部科学白書で「自然体験・社会体験など子どもの学びを支える体験が不足している」が取りあげられている。自然体験の不足が理科離れの一因になっていないだろうか。『理科離れしているのは誰か』(松村編)で“自然体験・生活体験と理科の好き嫌いの関係(中1段階)”を、「トンボやちょうちょなどの虫取りをする」かどうかで見る項目がある。男子の理科好き59.3%、理科嫌い35.2%、それに対して女子の理科好き35.9%、理科嫌い27.7%とある。男子では有意差があるが、女子では大きな差がなく、しかもその体験そのものが少ないことがわかる。実験の役割分担で、男子が中心的役割を、女子が補助的な役割をする傾向がみられたという報告もあるように、学校教育で、女子生徒に対してジェンダーバイアスがかっているとの意見もある。女子の理系への進学率が少ないことの裏側に、自然体験の不足と直接実験に取り組む機会の少なさが理科嫌いをつくっているとしたら、理科好きを増やすために、自然体験と実験・実習の機会を増やす取り組みが必要だということがわかる。

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