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沖縄研修旅行の生徒の感想から

2007年10月 8日

 1日目に金城先生の、オオコウモリについての講演を聞きましたが、コウモリとはつくづく不思議な動物だと思いました。沖縄だけで36種ものコウモリがいるというのは本当に予想を超えていて、沖縄の豊かな生物多様性を象徴するものともいえます。オオコウモリは木の実を食べますが、そのペリットやふんによって花粉や種子の媒介者という役割を果たしていることからも分かるように、それぞれの生物に対応した環境があるといってもそれははっきり と分けられるものではなくつながっていて、微妙な相互関係によって成り立っているものだから、もろく、特に独自に進化してきた西表島の動物たちにとっては人間あるいは外来種の侵入が大きなダメージを与えるものなのだと知りました。
 琉球大学の中野先生の、サンゴについての講演も、まずサンゴとは何かを知らなかった私にとってとても興味深いものでした。1日目川平湾でグラスボートでサンゴを観察していたし地理の授業で海岸地形について勉強していたのでイメージしやすかったです。サンゴも沖縄には欠かせない生態系の一部で、共生のネット ワークがつながっているということがよく分かりました。地元の方の生活に密着した存在でもあるということも忘れてはならないと思いました。
 最終日は動物園飼育員の方に直接お話を聞くことが出来て、さらに貴重な動物に触れることができ、本当に貴重な体験になりました。近くでみたり触ったりするとさらに、身体的特徴などがよく分かり、次々に疑問が浮かび、その場で理解することが出来ました。その島ごとに進化した動物なので、同じ八重山諸島でも生 態系に配慮して移動すべきなのだというお話があって、普段の自分が関係ないと思っていたということに気付きました。
 私は大きな自然の中での生物の相互関係、人間によって崩された生態系の保護に関してとくに興味を持っていたので、今回の研修で豊富な自然環境の中で環境について学び、考える機会が多くあって充実したものになりました。私は清心に入り、公立ではできないような内容の研修・学習についていつも、自分は恵まれて いると感じます。今回の沖縄研修も期待以上に充実した4日間で、大切なことをたくさん学びました。私は沖縄に行くのは今回が初めてですが、事前学習で西表島の環境について予習しておいたのは役立ちました。興味深いものばかりでしたが、トレッキングをしながらの自然観察では代表的な西表島の植物や動物に会うことができ ました。その感動は好奇心をかき立てるものであると同時に、こんなに身近に野生動物がそれぞれに生きているんだ、と気付かせ人間中心の狭い感覚を改めさせてくれるものです。さらに、実際に自然の中に入ることで新しい知識に出会った時の感動は何倍にもなるのだと感じました。

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