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2007年度 授業「生命」 第1回

2007年4月17日

 内容は、前半がオリエンテーション、考え方を学ぶ実習(公共ポスターをみて思考など)、後半がグループに分かれての実習(意見交換)をおこなった。

生徒の感想の一部を紹介すると、

(Y.Oさん)今日の授業前半のポスターの話のことですが、一番衝撃を受けたのは1枚目のAIDSのポスターでした。最初にそのポスターが批判され、撤去された理由を聞かれたとき、数年前に行われたオリンピックの時に選手にコンドームを無料で配られたことが、ふと頭に浮かび、性感染症と外国が深く結びついたイメージを一瞬もってしまいました。が、その後の話で、その当時では東南アジアにまで行って、若い女性を売春するのが普通に行われていて、しかも、「AIDS防ぐためなら、そんな事実を公表することはやむおえない」といった考えを何年か前の日本がもっていたことを知ってとても残酷に思えました。2枚目の女性がコンドームに囲まれた ポスターでは、ジェンダーを感じるのと同時に、明らかに性行為が女性によってもちかけ、行われるもののような印象も受けられました。また、ある高校の文化祭のポスターでは、把握されている企画の内容にくい違いや勘違いがあるような気がしました。ポスターなどはメッセージを伝えたり、呼びかけたりする有効的な方法の一つだけれども、伝える側に少しでも考えていることや意思にずれがあれば、とんでもない事をまねいて しまうものだということも改めて感じました。後半のある話をもとにして、自分の考えを出して、グループでまとめ発表したことに関しては、最初の自分がもっていた考えや意見が友達の話を聞いているうちに大きく変わったり、考え直したり、新しい思いを抱いたりして、 他人の意見は自分のなかになかったものを引き出してくれるので、大切だなと思いました。  また、世代や自分が置かれた立場によって変わることを考えると、他人の意見を聞くことで、その人が今置かれている心境や状況が分かってしまうんだということを知りました。 

(Y.Yさん)ポスター②を見たとき、私は日本から出たらエイズに感染してしまうようなイメージがありそうなので、それが問題とされたのかと思いました。でも、東南アジアでの買春を題材にしていると知って、そんなことが許されていいのかという感想を持ちました。しかも政府があんなポスターを作ってしまったというのを聞いて、いい策が浮かばなかったのかも知れないけれどもう少し考えて作るべきだと思いました。そしてポスター⑤では、最初は思い切った物を作ったなあと感じましたが、やはり考えが足りなかったのではないかと思いました。K高校という、私たちとは違う男子校での考え方もあるのかもしれませんが、私だったら賛成しないと思います。後半の授業では、人それぞれで様々な見方があるということを改めて感じました。クラスに帰ってから聞くと、水夫の順位を3位にした人も居るそうです。私たちのグループでは、若い女性と老人、婚約者と親友の順位を決めるのに少し手間取ってしまいました。けれど、意見をひとつにまとめる時に友達の意見を聞いて新しく考える事もあったし、自分の思いもよらなかった所にまで話を進める事が出来たのでとても良かったと思います。この授業では、社会で問題にされている様々なことにも触れることが出来そうなので、毎回楽しみです。今回は最初ということもあって講演ではありませんでしたが、早く外部から来て下さる先生のお話を聞いてみたいです。私が興味を持っているテーマもありそうなので、しっかりメモを取って聴きたいと思います。

(Y.Wさん)今日の授業は、今までになかったような授業で、いろいろ考えさせられました。まず、2枚目のポスターで、男性がパスポートを持っているものについてですが、はじめ自分で考えたときには、この男性が何をしに行っているのか、このポスターが何を意味しているのかが全く分かりませんでした。しかし、家庭を持った人が買春目的で旅行に行っているのだということを聞いて、本当に驚きました。なぜ政府がそんなポスターを作ったのか、とても疑問に思いました。普通に考えれば絶対におかしいとわかるはずなのに、外国に非難までされるのは、恥ずかしいことだと思います。また、その男性の旅行先、つまり東南アジアの人々の侮辱にもなるのではないかと思いました。それにしても、当時このポスターを見た人々はみんな、これが意味していることを理解できたのかな、と不思議に思います。3枚目のポスターも、はじめはよくわからなかったけど、すごく女性を侮辱しているとわかりました。なぜ、人の目を引くポスターは、批判されるような内容なのでしょうか。誰も傷つけないけど、訴えかける力のあるポスターをつくることは、特に性の問題が関係してくると難しいのかなと思いました。高校の文化祭のポスターも、とても衝撃的でした。あんなポスターでは、不快に思う人も少なくはないはずです。それなのに、学校側は先生たちでさえ、その問題点がわかっていなかったということを聞いて驚きました。私には、あの絵とキャッチコピーの関連性すら理解できなかったのに…。日頃ポスターなど気にも留めていませんでしたが、公の場に貼ってあるからといって、必ずしも良いものとは限らないんだと思いました。後半の、文章を読んで順位付けをする時間には、案外みんな自分の意見がはっきり言えて、しっかりと話し合うことができたので、良かったと思います。その分誰も自分の意見を譲れなくて、班の意見をまとめるのに時間がかかりましたが…。私の付けた順位は意外に特徴的で、同じような意見の人があまりいませんでした。特にみんなと違ったのは、「老人」の順位で、私のように下位のほうに付けている人はあまりいませんでした。上位に付けている人の意見では、「老人」自身の考えを押しつけず、「若い女性」の気持ちを尊重しているので好感をもったということでしたが、私は「若い女性」の立場で考えたのですが、自分が困って相談しているのだから、「老人」は具体的に答えてあげるべきだと思いました。これは、私自身が優柔不断で、人に意見を求めているところがあるのかもしれないな…と思ってしまいました。今日の授業は、今まで考えたことのないようなことをたくさん考え、それをみんなで話し合うことができて、良かったと思います。

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