ホーム » 高等学校での学び » 生命科学コース » 自然探究II(沖縄研修旅行)
1日目 | 岡山空港→那覇空港→沖縄科学技術大学院大学訪問 →琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設での講義 |
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2日目 | 瀬底島での自然観察実習 |
3日目 | 瀬底島から座間味島へ→座間味島での森林調査活動 |
4日目 | 座間味島での自然観察実習(シーカヤック、シュノーケリング) |
5日目 | 座間味島から沖縄本島へ→沖縄国際通り→沖縄こどもの国→那覇空港→岡山空港 |
国際的に卓越した科学技術に関する教育及び研究を実施することにより、 沖縄の自立的発展と、世界の科学技術の向上に寄与することを目的として設置された大学である。教員と学生の半数以上を外国人であり、教育と研究は全て英語で行われている。また、男女共同参画室も備えられており、女性研究者支援も積極的に行っている。本研修では、そのインターナショナルな雰囲気の施設を見学したり、女性研究者による研究内容についての講演を聴講する。
OIST施設の訪問
女性研究者による講演
熱帯生物圏研究センターの設立目的は「熱帯・亜熱帯における生物および環境に関する研究」を行うことである。瀬底実験所では、このうちサンゴ礁やマングローブ水域に生息する動物の生命機能を生理・生態面から研究することに加えて、サンゴ礁生物研究での全国的、国際的な活動拠点となることを目指している。本研修では、サンゴ礁についての講義の聴講や、この施設を利用して、瀬底島の海洋生物の調査、観察を行う。
サンゴの観察
干潮時の生物調査
座間味島(ざまみじま)は、2014年に国立公園に指定された慶良間諸島を代表する島で、沖縄県島尻郡座間味村に属する。那覇の泊港から直行の高速船で50分程で着くが、透明度が高く、ケラマブルーと称される美しい青い海には、島民たちによって保護されてきたサンゴがあふれている。研修では、シーカヤック体験やシュノーケリング体験を通して、その海に触れるとともに、亜熱帯地域の海洋生物についての理解を深める。
シーカヤック体験
シュノーケリング体験
知識を得て動き出した神経が、老化して、鈍くなって無くなってしまうのほど悲しいことはない。初めて飛行機に乗ったこと。ハブの話を聞いた時。オオコウモリに噛まれたこと。サンゴが移動すること。サンゴの白化現象の原 因を知った時のこと。セミの鳴き方が変なこと。シーカヤックに乗った時のこと。森の中を歩いたこと。初めて、椰子の実を食べたこと。久々にぶちきれたこと。家に帰ったら、この驚きの気持ちや、興味関心、発達した感覚神 経はいつか薄れて消えてしまう。それは当たり前のことだけれど、どこか悲しく思う。あの日々の存在が薄れて消えていってしまうようだ。わたしは、あの日々を体験して何を得たのか。何を考え、感じたのか。発達した神経は何かを残せたろうか。