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授業「生命」の再出発

2024年2月 6日

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 生徒は、一日の多くを学校で過ごし、その学校での人間関係を中心に生きています。当然、学校生活が彼らの考え方や生き方に大きな影響を及ぼしていると考えられます。
 精神科医フランクルは、主著『夜と霧』で人間について次のように述べています。人間の存在は「生きる意味」を見失うと、精神が衰弱してしまうのみならず生命そのものが衰弱し、ついには死に至ってしまうこともある、というのです。
 「生命」に関わる社会問題として、中高生がこの10年間生徒の自殺者数の増加傾向が続いており、コロナ禍が始まった2020年に前年比100人増の499人で過去最多を更新。2022年は高校生が最多で354人、中学生が143人になっているということがあります。また、教師も「心の病」が原因での休職が増加傾向にあり、社会的にも従前のうつ病とは異なる「新型うつ」が増えている状況もあります。
高度成長の(ハングリーであった)時代には、欠乏から解放されるために、貪欲に富や成功に「生きる意味」を求めて、迷いなく歩んできました。そして、私たちは、物質面や衛生面、情報化によってかつてない便利で安全な生活を手に入れました。しかしながら、一方で情報収集に取り付かれ、出口のない欲望の悪循環に陥ちいって、「生きる意味」を見失った人もでてきているのではないでしょうか。
今の時代だからこそ、「生きる意味」を再考することが必要と考え、考えるための材料を提供するための授業「生命」を開講することにしました。第1回から第3回を山脇学園中高等学校の528教室での講義、第4回を立川市で開催されたトウキョウサンショウウオ研究会公開シンポジウムに参加する形で実施しました。

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