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授業「生命」第1回 オリエンテーション 秋山繁治

2016年4月12日

【生徒の感想】
 今回の講義では人によって考え方が全く異なること、また「選択」という自由について学びました。まず、人によって考え方が全く違うのだと感じたのは、グループでの課題文による実習を行った時です。今までグループ活動をした中で、十人十色の考え方があるのだということは感じていましたが、
今回は自分が出した答えに対して理由をはっきりさせたので、より人それぞれの考え方の違いが気になりました。課題文に出てきた人物の順位決めでは、順位のつけ方にばらつきがあったのはもちろんのこと、自分がそう考えた理由については誰一人として全く同じではありませんでした。人によって、
登場人物への印象が面白いほどに違っていたのです。グループ内で何度も話し合いをすると、自分が持っていた考えよりも納得のいく答えが見つかり、登場人物に対する印象も大きく変わりました。多数の意見を共有することで、ものを捉える視点が増え、そこから導き出した答え一つ一つに納得がい
くようになりました。これは、私一人で長時間考えても生まれなかっ答えだと思います。
 講義の中で、「選択」という自由についてのお話も強く印象に残りました。動物園の象と野生のアフリカ象を比較したとき、「選択」ができるかどうかが寿命や健康状態に大きく関わっている、という事実に私は驚きました。動物園の象は飼育員によって食事も掃除もしてもらい、はたから見ると快
適な生活を送っているように見えます。しかし、実際の動物園での生活は動物の生存本能とは全く相容れないものだと知りました。人間の勝手な行動の為に、動物たちが動物園での窮屈な生活を送っていると思うと、動物たちを気楽に見たり、触れ合ったりすることはできませんが、動物園が存在する
意味を考えると、そう簡単に動物たちを野生にかえすことは難しいと思います。
 また、「選択」の自由は動物に限ったことではなく、人間にも影響を与えると知りました。その例は、老人ホームでの「選択」をする自由があるかどうかの違いによる健康状態の変化を調べた実験です。結果は、「選択」できた人のほうが健康状態が改善し、逆にその自由がなかった人の健康
状態は悪化しました。このことから、「選択」を繰り返すことで「自分は環境をコントロールできる」と無意識に考えていることが分かりましたが、同時に疑問も生まれました。確かに、日常生活の中で私達は多くの「選択」を自由にしています。しかし、学校での生活を考えてみると生徒は多くの決ま
りに拘束され、「選択」する機会が少ないように思います。その状況が当たり前だと思っていたために、今まで違和感をかんじたことがなかったのかもしれません。それに、校則などの縛りは、時に私達生徒を、危険から守ってくれます。ですが、「選択」することが自分と強く結びついていると分か
れば、学校生活での縛り、生徒としての多くの縛りに疑問を抱いてもおかしくないと思いました。

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